シュラヴァナ・マンガル・ガウリー・ヴラタ2021

毎年、7月〜8月は、1年の中でとりわけ神聖な月とされるシュラヴァナ月を迎えます。

シュラヴァナ月はヒンドゥー暦の5番目の月であり、多くの祭典や吉兆の日で満たされています。
言い伝えによると、天地創造の神話である乳海攪拌は、この月に起きたと伝えられます。
シュラヴァナ月はシヴァ神を礼拝する吉祥な月であり、多くの人々が月曜日に断食や瞑想を行います。
この行いは、シュラヴァナ・ソーマヴァーラ・ヴラタと呼ばれます。

一方で、シュラヴァナ月の火曜日は、マンガル・ガウリー・ヴラタと呼ばれる、シヴァ神の妃パールヴァティー女神への礼拝が行われます。
これは主に、幸せな結婚を願う既婚・未婚の女性たちによって行われるもので、この間に断食や瞑想を行うことで、パールヴァティー女神が喜び、幸せな結婚が授けられると信じられています。
この行いは、シュラヴァナ月の火曜日から続けて16週間行われる慣習もあります。

結婚生活に大きな影響を与える占星術的な影響として、マンガル・ドーシャが広く知られています。
これは、行動を象徴する惑星である火星がもたらす悪影響であり、結婚の遅れや不協和を引き起こすと信じられてきました。

マンガル・ガウリー・ヴラタを行うことで、結婚に関するさまざまな障壁が取り除かれると伝えられます。
未婚の女性たちは婚期が早まり、より良い人生のパートナーを獲得し、既婚の女性たちには夫の健康と、幸せな結婚生活が授けられると信じられます。

パールヴァティー女神は、シヴァ神と結婚をするために、大変な苦行を行いました。
それ故、シヴァ神を礼拝するもっとも神聖な時と伝えられるシュラヴァナ月にパールヴァティー女神を崇拝することにより、幸せな結婚生活が授けられる恩恵が与えられると信じられています。

シュラヴァナ月は、7月〜8月の満月を始まりとするか、もしくは新月を始まりとするかで、地域や慣習によって異なり、大きく北インドと南インドで分けることができます。
2021年のシュラヴァナ・マンガル・ガウリー・ヴラタは以下の通りです。

主に北インドのシュラヴァナ月:2021年7月25日〜8月22日
・第1火曜日:7月27日
・第2火曜日:8月3日
・第3火曜日:8月10日
・第4火曜日:8月17日

主に南インドのシュラヴァナ月:2021年8月9日から9月7日
・第1火曜日:8月10日
・第2火曜日:8月17日
・第3火曜日:8月24日
・第4火曜日:8月31日
・第5火曜日:9月7日

マンガル・ガウリー・ヴラタにおいては、以下のマントラを唱えることが勧められます。
以下のマントラは、ドゥルガー・サプタ・シャティー(デーヴィー・マーハートミャ)の11章にあたります。


सर्वमङ्गलमाङ्गल्ये
शिवे सर्वार्थसाधिके ।
शरण्ये त्र्यम्बके गौरि
नारायणि नमोऽस्तु ते ॥
sarvamaṅgalamāṅgalye
śive sarvārthasādhike |
śaraṇye tryambake gauri
nārāyaṇi namo‘stu te ||

サルヴァ・マンガラ・マーンガリェー
シヴェー・サルヴァールタ・サーディケー
シャランニェー・トリャンバケー・ガウリ
ナーラーヤニ・ナモー・ストゥ・テー
・意味:あらゆる吉兆の中の吉兆である女神よ、
あらゆる望みを叶える女神よ、
すべての者の拠り所である女神よ、
三界を統べる女神よ、
光輝、窮極の意識の顕れである女神よ、
あなたに帰依いたします。
意訳:母なる女神よ、
あなたは真善美の本質です。
あなたはもっとも吉兆な光を放ち、子どもたちを優しく包み込みます。
一目見るだけで子どもたちを守り、養い、浄化する、美しい三眼を持つ母よ。
その三眼でつねに子どもたちを見守るあなたに、心を込めて帰依いたします。