バガヴァッド・ギーター第8章第1節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

अर्जुन उवाच ।
arjuna uvāca |
アルジュナ ウヴァーチャ
アルジュナは言った

arjunas【男性・単数・主格 arjuna】[〜は、〜が]アルジュナ
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は〜した]言う、話す

किं तद् ब्रह्म किम् अध्यात्मं
kiṁ tad brahma kim adhyātmaṁ
キン タッド ブラフマ キム アディヤートマン
かのブラフマンとは何か、至高の自己(アートマン)とは何か

kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
tat【中性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]それ、あれ、これ
brahma【中性・単数・主格 brahman】[〜は、〜が]聖智に満ちた者、婆羅門;祭官とくにヴェーダ祭式を総監する祭官;ブラフマンを神格化した最高神、梵天、宇宙の創造者として保持者ヴィシュヌおよび破壊神シヴァとともにトリムルティを形成する神格;理性
kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
adhyātmam【中性・単数・主格 adhyātma】[〜は、〜が]至上の霊、行動の作因としての霊 【形容詞】自己の、自己に特有な 【副詞 adhyātmam】自己・個性に関して

किं कर्म पुरुषोत्तम ।
kiṁ karma puruṣottama |
キン カルマ プルショーッタマ
行為とは何か、クリシュナよ

kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
karma【中性・単数・主格 karman】[〜は、〜が]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
puruṣottama【男性・単数・呼格 puruṣottama】[〜よ]最上の人;優れた召使;最高の存在、最高我;[ヴィシュヌ神、クリシュナ神の称];[諸人の名]

अधिभूतं च किं प्रोक्तम्
adhibhūtaṁ ca kiṁ proktam
アディブータン チャ キン プロークタム
また最高の存在と言われたのは何か

adhibhūtam【中性・単数・主格 adhibhūta】[〜は、〜が](行為者の行動する)限界・目的;至上の霊
ca【接続詞】そして、また、〜と
kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
proktam【中性・単数・主格 proktapra√vacの過去受動分詞)】宣言された、教えられた、記述された;言われた、語られた;〜であると宣言された、と称された、説かれた

अधिदैवं किम् उच्यते ॥
adhidaivaṁ kim ucyate ||
アディダイヴァン キム ウッチャテー
最高の神格と言われたのは何か

adhidaivam【男性・単数・主格 adhidaiva】[〜は、〜が]最高神;守護神
kim【中性・単数・主格、疑問代名詞 kim】何、誰、なぜ、どんな、どのように
ucyate【三人称・単数・現在・受動活用 √vac】[彼は〜される、それは〜される]言う、話す

अर्जुन उवाच ।
किं तद्ब्रह्म किमध्यात्मं किं कर्म पुरुषोत्तम ।
अधिभूतं च किं प्रोक्तमधिदैवं किमुच्यते ॥१॥

arjuna uvāca |
kiṁ tadbrahma kimadhyātmaṁ kiṁ karma puruṣottama |
adhibhūtaṁ ca kiṁ proktamadhidaivaṁ kimucyate ||1||
アルジュナは言った。
「かのブラフマンとは何か、至高の自己(アートマン)とは何か、行為とは何か、クリシュナよ。
またあなたが最高の存在と言われたものは何か、最高の神格と言われたものは何か。