ガネーシャ降誕祭

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2015年は9月17日、ガネーシャ・チャトゥルティー(ガネーシャ降誕祭)が祝福されます。ガネーシャ・チャトゥルティーは、バードラパダー月(8月~9月)の新月から4日目にあたり、この日から10日間にわってガネーシャ神への礼拝が行われる盛大な祝祭です。

シヴァ神とパールヴァティー女神の息子であり、世界中で愛されるガネーシャ神の誕生には、とても有名な言い伝えがあります。

ある時、パールヴァティー女神が身体から出た垢から人形を作り息吹を与えると、美しい息子が生まれました。その息子に門番を頼み入浴をしていると、夫であるシヴァ神がやってきます。門番をしていた息子はシヴァ神が父親だと分からず、またシヴァ神も門番が息子だと気がつかず争いになり、シヴァ神は息子の頭を切り落としてしまいます。パールヴァティー女神はひどく怒り悲しみました。困ったシヴァ神は、最初に出会った動物である象の頭を息子に与えます。こうして、愛らしい象の頭を持つガネーシャ神が生まれたと言われています。

ガネーシャ神の誕生として伝わるこの有名な神話を通じても、霊性を育むための深い意味を教えられたことがあります。

シヴァ神は男性原理であり精神(プルシャ)、パールヴァティー女神は女性原理であり物質(プラクリティ)として知られています。一説には、この二つのものが一つになる時、永遠の至福である解脱に至ると考えられてきました。精神であるシヴァ神は、常に物質であるパールヴァティー女神との結合を待っています。しかし、その結合には数多くの障壁や困難が待ち受けています。

家に戻り、パールヴァティー女神に会おうとするも、息子に阻まれ会えなかったシヴァ神は、息子の頭を切り落とさねばなりませんでした。こうした精神と物質の結合を阻むもの、その障壁や困難は、エゴとして私たちの内に潜んでいます。シヴァ神がその障壁や困難を切り落とし生まれたのが、障壁除去の神として崇められるガネーシャ神です。ガネーシャ神は、私たちのエゴを取り去り、精神と物質の結合を助けてくれる神に他ありません。

頭を失った息子を哀れに思ったシヴァ神とパールヴァティー女神は、ガネーシャ神に、あらゆる面でまず始めに礼拝される神としての地位を与えたと伝えられることもあります。それは、永遠の至福という解脱を阻むエゴを取り去るために、私たちが何よりも始めに礼拝するべく存在であることを伝えているようです。

ガネーシャ神への礼拝を通じ、私たちの内なる障壁が取り除かれ、精神と物質の結合による永遠の至福へと向けた道が開けることを心から願っています。皆さまもどうぞ祝福に満ちたガネーシャ降誕祭をお迎えください。

(文章:ひるま)