181、アーユルヴェーダ音楽療法入門43(Kapha気質と精神構造-1-)

私の持論では、全ての人間は「デフォルトではほぼ同じ」と考えます。その根拠は、全ての生命体が「相反する性質」を内在している「恒常性の原理」にあります。その原理が無ければ、生命体は生きられない。さすれば「全ての生命体が同じ機能を持っている」ことに他ならないのです。

しかし、実際は、「個々でかなり差異がある」。これは、「本質(性質)的には同じだが、性格的には偏っている」ということです。この「偏り」は、生まれる以前に既に「遺伝的特出」と「胎教」の影響・効果が存在し、「Karma論」で言うならば、生まれるや否や「前世のKarma」が徐々に表質し、そこに「幼児幼少期の環境や周囲からの外因」が加わります。

これは、PCやスマフォが、新品の状態では「全て同じ」なものが、購入直後に「ひとそれぞれ」になることと同じです。従って、「Tri-Dosha/Tri-Bhuta気質」は、まず、遺伝的な要素が大きく、次いで胎児期間の栄養と胎教がかなり左右して、既に「生まれながら」の「Tri-Dosha/Tri-Bhuta(偏重)体質」として現れてしまい、その上に気質が乗るようなことになります。

しかし、「Karma論」と同様に、これらの「原質・本質的制約」は、「対応策」「補填策」と「改善策」が在り得るのです。
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「Kapha」の体質は、言う迄もなく、その「基本的役割と力」=「まとめる・固める・繋ぐ・接合させる・融合させる・安定させる・継続持続させる」に根ざしています。生命活動に於いては「Kaphaの力」が無ければ、栄養は蓄積されず、代謝さえ中途な内に流れてしまいます。昨今の新しい医学情報でも、「筋肉・骨に蓄えられる栄養・エネルギー」が着目されていますが、全て「Kaphaのおかげ」と言えます。
 しかし、「Kapha」に決定的に欠落しているものは、当然のことながら「Pittaに委ねられた:初動力・起動力・行動力」であり、「Vataに委ねられた:運動力・連携力・運搬力・移動力」などです。
また「Kapha」の本質的な(上記の)力・才能・役割が発揮される為には、「時間・落ち着き」が必要であり、「Kaphaの得意分野」のひとつである「持続性」も、「時間の余裕」が無ければ、発揮されないどころか、始まりもしませんし、途中で打ち切られてしまえば無能と同じ結果になってしまいます。
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「Kapha」の心身の病変の基本もまた、この「体質」にあります。決定的で根本的な傾向は「停滞」です。その「本質的な利点・才能」が「裏目に出る」訳です。それは「血液・リンパ・ナーダの流れ問題」と「消化問題」ですから、言い換えれば「生命体のありとあらゆる病変が起こり得る」ということです。
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その一方で、冒頭で説いたように、「デフォルト不偏論」で言うならば、「本来の機能に戻せる可能性」もまた、限りなくある筈です。「遺伝」「生まれる前(胎教)からの生育環境」に「前世のKarma」が乗っかるんじゃ「やってられない!」「生まれてこなけりゃ良かった」などと考える人も居るかも知れませんが、それは全くおかしな話です。

かねてから「人間はPCと極似している」と言ってきましたが、「前世のKarmaと遺伝」は、PCならばマックとウィンドウズのようなもの。スマフォならば(と言っても私はガラケーですから聞いた話ですが)「iOSとAndroid」のようなものです。確かに、私も長年使い慣れたマックが保護猫の粗相などであっと言う間に壊れて、経済的困窮の為に、人からいただいたウィンドウズを使い始めた当初は、「こんなに使い辛いならば無いのと同じだ」と思いました。きっと手持ちのガラケーが全滅し嫌々スマフォに替えたら同じ苦しみを味わうことでしょう。しかし、殆どの現代人は、老若男女、「公衆電話で十分だ」などとは思わない筈です。(そもそも公衆電話が殆ど無いし)

そして「胎教時代からの養育環境・親の存在・家庭の状況」は、「ソフト・アプリケーション」に過ぎません。スマフォやPCに対し、不満要望があろうとも、「嫌だ・苛々する・苦しい」からと言って「断固使わない」という人が殆どいないのですから、「遺伝・Karma・環境・条件」を苦にして、人生や生きることに疑問を抱くというのは、基本的におかしな話です。
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前述したように「Kapha気質」の最大の問題(無論、最大の特性=長所でもありますが)は「何事も時間が掛かる」ということに尽きます。そして、悲しいかな、現代社会は、根本的にそれを「許さない傾向」にあるのです。これは世の中がおかしいのであって、狂った社会の犠牲になっているのは「Pitta気質」「Vata気質」もまた同じです。
しかし、「Pitta気質」と「Vata気質」の場合、「始められるが方向がズレたり、中途で中断させられたり」という打撃・被害をこうむりますが、「Kapha気質」の場合、「始まりさえしない」ということが多く在り得ます。ということは「或る意味、ダメージが最も少ない」ということなのです。
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しかし「気質」としては、極めて深刻な欠点と言わざるを得ません。自らで「始めることがおっくう」としてしまうからです。それでは「生きながらにして死んでいるも同然」と思い知るべきです。

そして、「その楽」を選択してしまえば、「その時限りに楽」でも、「後々先の道が閉ざされる」ということは間違いありません。

「考えに時間が掛かる」「発言に時間が掛かる」「行動開始迄に時間が掛かる」「理解に時間が掛かる」=「だから面倒くさい」=「だから何も始めない」というのは、現代社会では、「受動の態度」でやり過ごせますが、「生命体の体や精神」に於いては、「停滞・淀み・アンバランス」を作り出す最悪の判断に他なりません。

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(文章:若林 忠宏

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