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コージャーガラ・プールニマー2023:秋の特別な夜の祝福

2023年10月28日は、コージャーガラ・プールニマー、またはシャラダ・プールニマーと呼ばれる満月の祭日です。
この吉日は、アーシュヴィナ月(9月~10月)の満月の日に祝福されます。
ナヴァラートリとディーワーリーの祝祭の間に迎えるこの満月は、吉兆と繁栄の象徴とされています。

月の祝福:アムリタのような恩恵

古くから伝えられる言い伝えによると、この満月の夜に輝く月明かりは、不老不死の霊薬、アムリタのような特別な恩恵を私たちの心身にもたらしてくれるとされています。
その魔法のような力は、「アムリタ・ヴァルシャ(甘露の雨)」と称されるほどのものです。
インドでは、この特別な夜に、家族や友人と一緒に「キール」と呼ばれる伝統的なミルク粥を作り、それを月明かりの下に捧げ、楽しむ風習があります。
月明かりに照らされたキールは、まさに神の恩恵を受けたアムリタとして享受されます。

秋の夜の食事:ピッタを落ち着かせるミルク粥

この夜にキールを食べる風習には、単に伝説や信仰だけでなく、生命の科学にも根ざした理由があります。
夏から秋へと季節が移り変わるこの時期、日中の暑さと夜の冷え込みのギャップにより、体のバランスが乱れやすくなります。
特に、熱の性質を持つ「ピッタ」という要素が乱れると、さまざまな体の不調が出やすくなるといわれてきました。
こうしたバランスの乱れを整えるために、夜にミルクと米を摂ることが良いとされています。
夜風によって冷えたミルク粥は、体内のピッタを調和させ、私たちの心と体に安らぎをもたらすと信じられます。
その効果は、不老不死の霊薬、アムリタに匹敵するものといわれています。

豊かな収穫と神々の祝福

この特別な夜は、豊かな収穫を祝う地域も多く、豊穣の象徴であるラクシュミー女神が夜通し礼拝されます。
言い伝えによれば、この夜に目を覚ます者をラクシュミー女神が見守り、その者に無限の喜びを授けると信じられます。
満月の光など、美しい自然の情景を眺めることは、ピッタを落ち着かせる方法のひとつとして伝えられてきました。
私たちに健康と幸福を授けるために、ラクシュミー女神はこの夜に姿をあらわします。

この夜は、クリシュナ神が牛飼いの乙女たちと共に神秘の踊り、ラーサ・リーラーを舞ったともいわれます。
クリシュナ神に関連する地域や寺院では、この夜を中心に多くの祝賀や儀式が行われます。

このコージャーガラ・プールニマーに、満月の光の下で美しい伝統や信仰が織りなす慣習に触れることで、心身ともに癒される時を過ごすことができるでしょう。

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