バガラームキー女神の降誕祭
2024年5月15日は、ヒンドゥー教の重要な吉日、バガラームキー・ジャヤンティーにあたります(日本時間では5月16日)。
この日は、バガラームキー女神の降誕を祝う特別な時であり、帰依者たちは女神の恵みと保護を願って祈りを捧げます。
バガラームキー・ジャヤンティーは、ヴァイシャーカ月(4月~5月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の8日目にあたり、天地のエネルギーが強く感じられる瞬間です。
真実や調和をもたらす女神
バガラームキー女神は、戦いの女神であるドゥルガー女神の10の強力な化身「ダシャ・マハーヴィディヤー(10柱の大いなる叡智の女神)」の1柱として尊敬されています。
バガラームキー女神は誤解や偽の信念を打ち破ることで知られ、帰依者や敵に真実や調和をもたらす力を持つと伝えられます。
特に、手に持つ棍棒を用いて誤りを破壊すると信じられています。
その姿と象徴性
バガラームキー女神の姿は、3つの目を持つことで全知全能を象徴しています。
また、女神は黄色い衣服を纏い、宝石と月の王冠を頭に戴きます。
美しいチャンパカの花を飾り、その香りが祈りの場を清めるとされています。
一方の手で敵の舌を掴み、もう一方の手で敵を突き刺すバガラームキー女神の姿は、邪悪を制し、秩序を守る力の象徴と捉えられています。
名称の由来と意味
バガラームキーという名前には深い意味があります。
「バガラ」(valgA)はサンスクリット語で馬勒を意味し、「ムキ」は顔を意味します。
この名前から、敵を捉え、支配する力を持つ者という意味が込められています。
礼拝の恩恵
バガラームキー女神への礼拝は、個人の内面の争いや外界の敵との戦いを静める恩恵があると言われています。
特に訴訟や競争において成功を叶える手助けをするとされ、邪悪な力や悪霊、ヤークシャを退ける力も持っていると伝えられています。
また、火星の悪影響を軽減するには、特にバガラームキー女神の礼拝が勧められています。
バガラームキー・ジャヤンティーの恩寵
バガラームキー・ジャヤンティーにおいては、女神の恵みを求め、内なる敵—恐れや疑念—を打ち倒すために祈りが捧げられます。
その祈りは、平和や調和、そして精神的な充実を見出すための力を与えてくれると信じられています。
これらの強力な教訓と共に、心を新たにし、生活の中での調和と成功を求める絶好の機会として、この日は受け継がれています。
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