夫の健康と幸せを祈る祭り
2024年6月6日はヴァタ・サヴィトリー・ヴラタの吉日です。
ヴァタ・サヴィトリー・ヴラタは、既婚女性たちが夫の健康と幸せを祈る特別なお祭りです。
この神聖な儀式は、主に北インドで毎年ジェーシュタ月(5月~6月)に新月に行われます。
サヴィトリーの献身と誓願
このヴラタ(誓願)は、夫が死の危機に瀕した際に、妻サヴィトリーが大変な苦行を経て死の神から夫を取り戻したという伝説に基づいています。
サヴィトリーの献身的な愛と強い意志が、死の神をも動かしたとされています。
バニヤンの木の下での祈り
この祝福において、女性たちは夫のために祈り、断食をし、プージャー(儀式)を行います。
そして、バニヤンの木の下に集まり、神聖な儀式を捧げます。
バニヤンの木はクリシュナが休む木として神聖視され、またアーユルヴェーダでは長寿を授ける薬木とされています。
バニヤンの木の象徴する生命力
バニヤンの木は、横に広がる枝から地面に向けて気根を垂らし、その気根が地面に届くと新しい幹となります。
この旺盛な生命力は、古代より長寿や豊饒の象徴とされてきました。
バニヤンの木は、その姿で私たちに生命の力強さと自然の偉大さを教えてくれます。
祝祭と大自然のサイクル
インドの祝祭は大自然のサイクルと密接に結びついています。
変化し続ける自然を崇めることで、自分自身の本質とも繋がることができます。
ヴァタ・サヴィトリー・ヴラタもまた、その一部として自然との調和を教えています。
サヴィトリーの献身と家族の絆
ヴァタ・サヴィトリー・ヴラタが広まるきっかけとなったサヴィトリーの行いには、その献身的な愛が象徴されています。
インドでは家族が何よりも大切な存在であり、その繋がりの中で全体と自分自身を強く結ぶことを学びます。
感謝の心で生きる
私たちは常に自然や家族、多くのものに支えられています。
この祝祭は、自分を取り巻く存在に気づき、感謝の心を持ちながら生きることの大切さを教えてくれます。
真の幸せにつながる機会として、ヴァタ・サヴィトリー・ヴラタは現代でも大切に受け継がれています。
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