インドの盛大な祝祭の一つに、女神を讃える9日間の夜「ナヴァラートリー」があります。この祝祭は春と秋の2回行われることで有名であり、春はラーマ・ナヴァミ、また秋はダシャラーと共に、盛大な祝福が行われます。
このナヴァラートリーは春と秋の2回が有名ですが、もう2回、年に計4回祝福が行われます。その一つが、6月25日より始まったアーシャーダ・グプタ・ナヴァラートリーです。
このナヴァラートリーは、アーシャーダ月(6月〜7月)の新月の次の日より9日間に渡り、主にシャクティ派の人々によって祝福されます。2017年は、日本時間で6月25日から7月3日まで行われます(インド時間では2017年6月24日から7月3日まで)。
ナヴァラートリーは、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティー女神を9日間に渡りお奉りする祝祭です。はじめの3日間は心の中に潜む不純物や悪徳、欠点を破壊するため、強力な戦士でもあるドゥルガー女神を礼拝します。次の3日間は、すべての帰依者に尽きることのない富と幸福を授けるといわれるラクシュミー女神を礼拝し、最後の3日間は、創造主ブラフマーの妻であり、学問と芸術、そして叡智を授ける女神であるサラスワティー女神を礼拝します。女神の9つの姿もまた、この時に讃えられます。
ナヴァラートリーの期間中、真摯な帰依者の中には、断食をしながら、健康や繁栄を願って祈りを捧げる人々もいます。季節の移り変わりに訪れるこのナヴァラートリーは、自身の日々の生活を見つめ直して、人生の向上につながる新しい習慣をはじめるこの上ない吉祥の日であるといわれています。
皆さまもどうぞお体をご自愛の上、吉兆な時をお過ごしください。
参照:http://www.drikpanchang.com/navratri/ashadha-gupta-navratri-dates.html?year=2017
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