ラクシュミー女神の喜び

人生に目的を見出すことは、私たちに大きな豊かさをもたらします。その行為から、ラクシュミー女神が生まれるからです。ヒンドゥー教の創造神話である乳海撹拌を通じ、ディーワーリー祭の日に姿をあらわしたと信じられるラクシュミー女神は、私たちの内で目的が明確になる時、豊かさとなってあらわれます。

ラクシュミーの名前には、「目的」や「目標」といった意味があります。私たちは目的に向かう時、そこには多くの働きが生じます。その働きこそ、豊かさをもたらす最も重要な行いに他ありません。ラクシュミー女神の誕生を知ることでも、その意味を深く理解することができます。

ある時、聖仙ドゥルヴァーサは、神々の王であるインドラ神に見えた傲慢さに激怒し、呪いをかけてしまいます。すると、神々は力を失い、ラクシュミー女神は姿を消し、世界から幸福が消えてしまいました。神々は悪に支配された世界を救うため、霊薬であるアムリタを得ようと、悪魔たちと協力をしながら乳海撹拌を行うことになります。多くの宝が産出されたその乳海撹拌の過程で、ラクシュミー女神が再び姿をあらわすと、世界に幸福がもたらされたと伝えられます。

ラクシュミー女神は、乳海撹拌という神々の骨の折れるような大変な働きのもとで誕生しました。それは、ラクシュミー女神が努力と誠意を求め、これらの美徳のもとで生まれるということを示しています。

手から金貨が溢れ出るラクシュミー女神へは、豊かさを求める祈りが絶え間なく捧げられます。その時、新しい機会や新しい発想といった、具体的な目的を明確にするのも良いかもしれません。正しい道を祈り、正しい目的を持って行動することで、限りのある物質的な豊かさを超えた、限りのない喜びや幸せが授けられるはずです。

ディーワーリー祭の日、もう一度、人生の目的を明確にし、その新たな一歩を祝福するのも良いかもしれません。そうして自分自身の中心に光を灯す時、ラクシュミー女神は喜び、大きな祝福を授けてくれることと思います。

(文章:ひるま)