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雑記帳

マリーゴールドの恵み

インドでは神々を讃える大きな祝祭が続く季節となり、喜びが溢れる時を迎えています。
祈りとともにこの美しい時を彩るのが、色とりどりの美しい花の数々です。
中でも欠かすことのできないものに、鮮やかなマリーゴールドの花があります。
住居の入り口などには、輝かしいマリーゴールドの花輪をアーチ状に飾り、喜びを迎え入れる準備を行います。

マリーゴールドは、祝祭だけでなく、日々の祈りにおいても捧げられることが多くあります。
その優れた害虫の防除効果から、魔除けの意味で家々の周りに植えられることも少なくありません。
何より、マリーゴールドの黄色や橙色の色は、太陽の象徴として神聖視されるものであり、大切な意味を秘めています。

世界を照らす太陽は、古くから最高の光として崇められてきました。
その光が私たちの心を照らし、真実へと導いてくれるよう、時を超えて真摯な祈りが捧げられています。
そんな太陽を象徴する黄色や橙色は、ヒンドゥー教において、もっとも神聖視される色のひとつです。
その色は、燃え上がるような炎そのものです。

炎は、不純物を焼き尽くす浄化の力を意味し、純粋さをあらわすものでもあります。
炎へ供物を捧げる火の儀式が重要視されるように、私たちが神々に近づくには、自分自身を捧げ、光を発する努力が重要でした。
そうして内なる世界が浄化される時、私たちは真実である自分自身の本質と一体になることが可能になります。

そんな神聖な色を持つマリーゴールドは、インドではストゥーラプシュパと呼ばれることがあります。
ストゥーラには「不屈の」「頑強な」といった意味があり、プシュパには「花」という意味があります。
マリーゴールドは非常に丈夫な花であり、真っ直ぐ上に向かって伸びる太い茎があることで知られます。
それは、神を信頼し障壁を克服する意志の象徴として捉えられるものです。

そんな気高いマリーゴールドは、日々の祈りを通じて、私たちにあるべき姿勢を気づかせてくれるようです。
暮らしを清らかに彩るマリーゴールドのように、強く美しく生きることを心がけたいと感じます。
本質に向かうその努力によって、私たちは常に明るい光の中で生きることができるはずです。

(文章:ひるま)

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