2022年は3月1日に、シヴァ神を讃える1年でもっとも吉祥なマハーシヴァラートリを迎えます。
マハーシヴァラートリは、パールグナ月またはマーガ月(2月〜3月)のチャトゥルダシー(満月から13日夜/14日目)にあたります。この日は、1日を通じて断食を行い、夜通しバジャン(讃歌)を歌ったり、マントラを唱えたり、瞑想やプージャーを行って過ごすことが勧められています。
マハーシヴァラートリのプージャーは、夜の4プラハラに従って行われます。プラハラは時間の単位で、1日(24時間)を約3時間単位で区切ります。日中に4プラハラ、夜に4プラハラ、1日に合計で8プラハラがあります。
そして、このマハーシヴァラートリの夜の中でも、もっとも神聖な時間帯は、ニシータ・カーラ(निशीथ काल niśītha kāla)と呼ばれています。ニシータは「真夜中」、カーラは「時間」を意味し、このニシータ・カーラの時に、シヴァ神はシヴァリンガとして地上に顕現すると考えられています。
また、断食を終える時間はパーラナと呼ばれ、夜のプージャーを終え身を清めた後、この時間帯に断食を終えることが勧められています。断食を終える時間帯は、日の出からチャトゥルダシーが終わるまでの間、またはチャトゥルダシーが終わってからという考え方もあります。
場所によって時刻には若干差異が出ますが、2022年のマハーシヴァラートリについて以下にご紹介します。
【インド(ニューデリー)】
・チャトゥルダシー:2022年3月1日03時16分〜3月2日01時00分
・ニシータ・カーラ:2022年3月1日24時08分(2日午前0時08分)〜24時58分(2日午前0時58分)
・パーラナ:3月2日06時45分
・夜の1番目のプラハラ:18時21分〜21時27分
・夜の2番目のプラハラ:21時27分〜24時33分(2日午前0時33分)
・夜の3番目のプラハラ:24時33分(2日午前0時33分)〜27時39分(2日午前03時39分)
・夜の4番目のプラハラ:27時39分(2日午前03時39分)〜30時45分(2日午前06時45分)
【日本(東京)】
・チャトゥルダシー:2022年3月1日06時46分〜3月2日04時30分
・ニシータ・カーラ:2022年3月1日23時28分〜24時18分(2日午前0時18分)
・パーラナ:3月2日06時10分
・夜の1番目のプラハラ:17時36分〜20時45分
・夜の2番目のプラハラ:20時45分〜23時53分
・夜の3番目のプラハラ:23時53分〜27時02分(2日午前03時02分)
・夜の4番目のプラハラ:27時02分(2日午前03時02分)〜30時10分(2日午前06時10分)
仕事のために、夜通しシヴァ神を讃えることができなくても、ニシータ・カーラの時間帯にシヴァ神に意識を向け、讃えることで、シヴァ神の大きな祝福に恵まれると考えられています。
シヴァ神の祝福に満ちたマハーシヴァラートリを迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。
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