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アクシャヤ・トリティヤ

今インドは一年に一度の大吉日と言われる日が近づいています。毎年4月〜5月にかけて迎える、太陽と月の明るさがピークに達する日、それが今迎えようとしている「アクシャヤ・トリティヤ」です。
「アクシャヤ」がサンスクリット語で「不滅の」という意味を持ち合わせるように、この日に願われ祈られた物事は終わることなく永遠に続いていくと言われます。また、太陽と月の輝きが最も強くなるように、物事の輝きと成功を願って、人々は事業や建設、ビジネスなど、ありとあらゆる物事をこの時に始めます。
金や価値のあるものを購入するのにも最も良い日であり、数日前から新聞や広告はアクシャヤ・トリティヤの特集が組まれ、街ではこの吉日セールが催されほど、高価なものが飛ぶように売れ街は大盛況となります。特にこの日のゴールドショップの賑わいは目を見張るほどで、金を入手しようとしても、あまりの混みように手にすることすら難しい日本の歳末のような雰囲気に包まれます。
一方で、幸運を運ぶ日としても知られるこの日は、寄付を施した人々にも恩寵が与えられると、貧しい人々や寺院など、人々は寄付をすることも忘れません。特に北インドでは4月も中旬を過ぎると45度を超える日も珍しくはない、一年中で一番暑い夏を迎えます。その夏の始まりとも言えるこの日、人々が寺院へ土でできた水甕(マットカ)を寄付する姿を見かけます。不思議なことに入れておくだけで水が冷たく保存されるこの土でできた水甕は、現在でも大切に利用され続け、暑い夏を乗り切れるよう願いと共に、古くからの伝統がしっかりとここに伝えられていると感じたことを覚えています。
そして欠かせないのが結婚式です。この日に誓われた願いは永遠に朽ちることがないと、何をするにも大変な酷暑の時であってもこの日を選ぶカップルは非常に多く、街中で結婚式が執り行われお祝いムードに包まれます。
そんな賑わいを見せる日でも、断食をし静かに祈り続ける人がいます。富の象徴であるラクシュミー女神のプージャも欠かすことができません。華やかに賑わうその瞬間の中にも、生活の礎である祈りはこの時も失われることなく続いています。今年は4月24日がその吉日です。今この時世において、一人一人が朽ちることのない永遠の世界の至福を願うべく日が近づいていると、そう感じています。
(文章:ひるま)

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