インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
यो यो यां यां तनुं भक्तः
yo yo yāṁ yāṁ tanuṁ bhaktaḥ
ヨー ヨー ヤーン ヤーン タヌン バクタハ
どのような信者が、どのような形体を
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[〜は、〜が]〜であるもの、〜である人
→yas yas【男性・単数・主格】whoever, whatever, whichever
yām【女性・単数・対格、関係代名詞 yad】[〜に、〜を]〜であるもの、〜である人
→yām yām【女性・単数・対格】whoever, whatever, whichever
tanum【女性・単数・対格 tanu(またはtanū】[〜に、〜を]身体、容貌、形体;ある人自身
bhaktas【男性・単数・主格 bhakta(√bhajの過去受動分詞)】[〜は、〜が]分配された;割り当てられた;〜に心服した、〜を崇める、〜を崇拝する 【名詞】信者、礼拝者、帰依者
श्रद्धयार्चितुम् इच्छति ।
śraddhayārcitum icchati |
シュラッダヤールチトゥム イッチャティ
信仰をもって、礼拝しようとも
śraddhayā【女性・単数・具格 śraddhā】[〜によって、〜をもって]〜に対する信用・信頼・信仰・信念;忠実、真摯、〜に対する欲望・願望;好奇心 【形容詞】(為格)を信仰する、〜を信頼する
arcitum【√arcの不定詞】[〜するため、〜すべく、〜すること](光を)放つ、輝く;歌う;称讃する;尊敬する、礼拝する;飾る
icchati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √iṣ】[彼は〜、それは〜] 探る、捜査する;欲する、願う、希望する、乞う、〜に期待する;(不定詞)しようと考える、〜しようとする;(対格)を選ぶ;認める、承認する
तस्य तस्याचलां श्रद्धां
tasya tasyācalāṁ śraddhāṁ
タッスヤ タッスヤーチャラーン シュラッダーン
それぞれにとって不動の信仰を
tasya【男性・単数・属格、指示代名詞 tad】[〜の、〜にとって]彼、それ、あれ
→tasya tasya【男性・単数・属格】[〜の、〜にとって]各々、それぞれ
acalām【女性・単数・対格 acala】不動の、動じない、動かない
śraddhām【女性・単数・対格 śraddhā】[〜に、〜を]〜に対する信用・信頼・信仰・信念;忠実、真摯、〜に対する欲望・願望;好奇心 【形容詞】(為格)を信仰する、〜を信頼する
ताम् एव विदधाम्य् अहम् ॥
tām eva vidadhāmy aham ||
ターム エーヴァ ヴィダダーミ アハム
私はそれを与える
tām【女性・単数・対格、指示代名詞 tad】[〜に、〜を]彼女、それ、あれ
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
vidadhāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 vi√dhā】[私は〜]分与する;得る、許す、与える、(欲を)満たす;安全にする;想像する、形作る、形成する;組み立てる、建築する、結構する;置く
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
यो यो यां यां तनुं भक्तः श्रद्धयार्चितुमिच्छति ।
तस्य तस्याचलां श्रद्धां तामेव विदधाम्यहम् ॥२१॥
yo yo yāṁ yāṁ tanuṁ bhaktaḥ śraddhayārcitumicchati |
tasya tasyācalāṁ śraddhāṁ tāmeva vidadhāmyaham ||21||
どのような信者が、信仰をもってどのような神格を礼拝しようと、
私は、各々の信仰を不動のものにする。
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