シーター女神の降誕
2024年3月4日は、ジャーナキー・ジャヤンティーの祝福が行われる吉日です。
ジャーナキー・ジャヤンティーは、純粋さと貞節の象徴であるシーター女神の降誕を祝う神聖な時です。
この日は、パールグナ月(2月~3月)のクリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)のアシュタミー(8日目)にあたります。
ジャナカ王の娘
シーター女神は、美徳と純粋さの究極の象徴として崇められています。
ヴィシュヌ神の7番目の化身、ラーマ神の愛する妃であるシーター女神は、富と美の女神であるラクシュミーの化身としても讃えられます。
純真無垢な美しさと高潔さの模範とされるそんなシーター女神は、ジャナカ王の愛娘としてこの世に生を受けたことから、ジャーナキーという名前でも知られています。
豊かさの象徴
一方で、シーターという名前は「畝」を意味し、ジャナカ王が地面を耕していた時にその畝の間から生まれたという神話を象徴しています。
大地の女神であるブーミを母に持つシーター女神は、土地の豊かさや農作物の繁栄の象徴でもあります。
しかし、そんなシーター女神がラーマ神と共に歩んだ人生は試練に満ちていました。
ラーマーヤナの教え
シーター女神とラーマ神のその生涯は、ヒンドゥー教の叙事詩「ラーマーヤナ」に美しく綴られています。
ラーマーヤナは、ただの叙事詩ではなく、人生のダルマ(正義)をどのように生きるべきか、そして霊性をどのように育むかについての深い教えを含んでいます。
ラーマーヤナの中では、シーター女神の純粋さ、強さ、そして不屈の精神が讃えられ、今日でも人々にとって道徳的な指針となっています。
シーター女神とラーマ神の物語を通じて、日々を意味のあるものにし、ダルマ(正義)に生きる方法を学ぶことができます。
シーター女神の恩寵
ジャーナキー・ジャヤンティーは、シーター女神の純粋さ、忍耐、そして無垢な愛の力を祝福する時です。
この神聖な時を称えることで、シーター女神の恩寵を受け、どんな試練にも耐える強さを学ぶことができます。
そうして高潔な生き方を目指すことで、精神的な成長と内なる平和への道を探求する機会を得ることができるでしょう。
※シーター女神の降誕祭は、ヴァイシャーカ月(4月~5月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のナヴァミー(9日目)に祝福される慣習もあります。
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