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アマルナート・ヤートラー2024:シヴァ神の不死の秘密

カシミールの聖地

インドの精神文化の中心地のひとつであるカシミール地方には、数多くの聖地が点在しています。
その中でも特に注目されるのがアマルナート寺院です。
アマルナート寺院は、シヴァ神の最初の妻サティの身体の一部があるとされる51のシャクティ・ピータのひとつであり、特に重要な寺院として知られています。
そして、夏期の6月から8月にかけて行われる壮大な巡礼の旅は、アマルナート・ヤートラーとして知られます。

アマルナート洞窟とシヴァ神のリンガム

アマルナート・ヤートラーは、ヒマーラヤ山中の標高3888mにある聖なるアマルナート洞窟を目指し、氷河に囲まれた険しい山道を登る壮大な旅路です。
アマルナート洞窟には、シヴァ神の象徴であるリンガムが氷柱として現れます。
この巡礼は、2024年は6月29日から8月19日まで続きます。

聖なるアマルナート洞窟の由来

アマルナート洞窟は、シヴァ神が妻のパールヴァティー女神に不死の秘密を説いた場所として知られています。
伝承によれば、パールヴァティー女神がシヴァ神に不死の秘密を教えてほしいと尋ねたとき、シヴァ神はこの人里離れた洞窟に向かったといわれます。

シヴァ神の不死の秘密

シヴァ神がアマルナート洞窟に辿り着くまでの道のりは、深い意味を持っています。
その道で、シヴァ神は次のものを手放しながら不死の秘密を説いていきます。

パハルガーム:シヴァ神はまず、乗り物である牡牛のナンディを手放します。
チャンダンワーリー:シヴァ神はその髪に飾られた三日月を手放します。
シェーシャナーグ湖:シヴァ神は首に巻きついていた蛇を手放します。
マハーグナの山:シヴァ神は息子のガネーシャ神を手放します。
パンチャタルニー:シヴァ神は5元素を手放します。

これらすべてを手放すことで、シヴァ神は束縛から自由になり、究極の真理に至ることができたとされます。

不変の喜びへの道程

破壊と再生を司るシヴァ神は、時を超えた存在です。
シヴァ神がパールヴァティー女神に説いた不死の秘密とは、一切の執着から解放され、変わらぬ喜びに満ちた境地に至ることを示しています。
人生という険しい旅路を歩む私たちにとって、シヴァ神の物語は、さまざまな束縛から解き放たれ、本来の自由な在り方を取り戻す道を示唆しています。

ダルシャンの意義

インドでは、神に謁見すること(ダルシャン)は非常に大きな功徳があるとされています。
聖地へ赴いてダルシャンを受けることが難しくても、自分自身の内に神を見出し、その恵みの中で日々を幸せに歩むことが重要です。
アマルナート・ヤートラーは、単なる巡礼ではなく、シヴァ神の教えを体現し、内なる神性を見つめ直す機会としてあります。
この壮大な旅を通じて、私たちは自己を超え、より高い意識と結びつくことができるでしょう。

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