日々の生活において、恐怖心を取り除き、正しい道を歩むための力を得るマントラ・サーダナをご紹介します。
守りをもたらすドゥルガー女神に身を委ねる意味のこのマントラの詠唱は、恐怖や懸念、敵や目に見えないものに対して感じる脅威や不安などを取り除くと伝えられます。そうしてあらゆる否定的な思考を取り除き、人生を正しく歩む前向きな力をもたらすと信じられます。
ドゥルガー女神を礼拝し、マントラを唱える吉日は、金曜日、アシュタミー(満月・新月からそれぞれ8日目)、ナヴァラートリの期間などです。その他に、何らかに対して恐怖や不安を抱いている時はいつでも、このマントラを唱えることができます。マントラは、マーラーを用いて、少なくとも108回唱えることが勧められます。
ॐ दुर्गे दुर्गे रक्षिणी स्वाहा
om durge durge rakṣiṇī svāhā
オーム ドゥルゲー ドゥルゲー ラクシニー スヴァーハー
ドゥルガーはサンスクリット語で「近づき難い者」を意味し、その恐ろしい様相が礼拝される女神です。全宇宙の母であるドゥルガー女神にとって、すべての生類は我が子に等しく、常に限りない慈愛を注いでいます。その宇宙の母なる女神の怒りは、人々の正しい成長を願ってのことに他ありません。そんなドゥルガー女神を想起する時、母の愛という光輝に包まれ、私たちを襲う恐怖や不安は取り除かれると共に、正しい道を歩むための力が授けられると信じられます。
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