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雑記帳

アルジュナとドゥルヨーダナ

バガヴァッド・ギーターの舞台となるクルクシェートラの戦いは、パーンダヴァとカウラヴァという2大勢力の戦いです。
パーンダヴァ側にいたのが、クリシュナ神の教えを受けたアルジュナでした。
そして、カウラヴァ側には、勇敢な戦士として知られるドゥルヨーダナがいました。

アルジュナとドゥルヨーダナは、戦いが始まる前、加勢を得ようとクリシュナ神のもとを訪れます。
その時、クリシュナ神は眠りについていました。
先に到着した貪欲さと傲慢さで知られるドゥルヨーダナは、クリシュナ神の頭側に座ります。
一方、後から到着した純粋で敬虔なアルジュナは、恭しくクリシュナ神の足元に座りました。

クリシュナ神は目を覚ますと、足元に座るアルジュナにまず気がつきます。
そして、クリシュナ神は最初に目に入ったアルジュナに問いかけました。
先に来た者の意見をまず聞くべきだとドゥルヨーダナは不満を持つも、クリシュナ神は「私と私の軍隊のどちらを望むか」とアルジュナに問いかけます。
すると、アルジュナはクリシュナ神を望みました。
軍隊を欲していたドゥルヨーダナは、その答えに大喜びします。

偉大なバガヴァッド・ギーターが生まれることとなったこの道筋からも、私たちは大切な教えを学ぶことができます。
それは何よりも、アルジュナのように純粋で敬虔な姿勢を抱き続けるということです。
その時、私たちは真に必要なものがはっきりと見えるようになります。

貪欲で傲慢なドゥルヨーダナは、それが壁となり、真に必要なものを見ることができませんでした。
結果、ドゥルヨーダナは偉大な軍隊を手にするも、クリシュナ神の働きかけにより戦いに敗れ、自身も戦死することになります。

クルクシェートラの戦いは、私たちが生きる人生という戦場を暗示しているとされてきました。
そこで私たちが直面する戦いは、混乱や葛藤という、内面における戦いが少なくありません。
その戦いに勝利するには、肉体的な力よりも、精神的な力が必要になることが多くあります。

バガヴァッド・ギーターでアルジュナを導くクリシュナ神は、私たちの内にある知性とされています。
人生という戦場を生き抜くには、そのクリシュナ神という知性を活かすことが欠かせません。
純粋で敬虔なアルジュナは、その姿勢によって常にクリシュナ神に見守られ、混乱や葛藤を打ち破る知性に恵まれました。
そんなアルジュナの姿勢を学ぶ時、私たちは人生を戦い抜く真の力を得て、偉大な勝利を収めることができるはずです。

(文章:ひるま)

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