スピリチュアルインド雑貨SitaRama

ガネーシャ・ギリ

虫の話

今から25年以上前の話です。
当時修行中だった私は、ヨーガの師と大先輩の女性と3人でガンジス川沿いの聖地を歩いていました。
途中、インド人の男に「この先に素晴らしい聖者が居ます。会っていきませんか?」と声をかけられました。
今考えれば、聖者のふりをしたいわゆる「聖者ビジネス!」をやっている人間の手先が、外国人の良いカモ(お布施と言う名目でお金をせびれる人たち)がいたと思い声をかけたのでしょう(当時はそういうことがよくありました)。

まぁ一応行ってみるか、という感じで庵を訪ねると、インド人の聖者?がたくさんのうら若き外国人女性たちに囲まれて座っていました。
これも今考えれば、どう見ても怪しげな集団に違いないのですが、たぶん師はまだ年若かった私に「こういう本物ではない人たちもいる。」という勉強をさせるためにあえて庵を訪ねたのだと思います。

庵に入って座った後、大先輩の女性がヒンディー語「どういう修行をしているのですか?」と尋ねると「色々な修行をしている。」と答えてそのまま奥に引っ込んで2度と出てきませんでした。

こういうビジネスをしている人間は、実は「本物」を見分ける目は持っていて(誤って「本物」に対峙すると痛い目をみるため)、危険を感じて逃げたらしく、その後は弟子?の白人女性が対応してくれました。

話をきくとやはり沐浴くらいしか修行はしておらず(暑い場所ですので入浴代わりでしょう)、聖者ビジネスの人だと確信しました。

実はその一連の出来事の最中、私の帽子に信じられない位大きな毛虫が乗って来て、払っても払っても逃げて行かずしつこく乗ってくる、という現象がありました。

霊的修行をほとんどしていないであろう人間の元に、たくさんの外国人女性が集まってくるというのは不自然な話で、たぶん黒魔術的なものを含む、(霊的には正しくない)手段を駆使していたのでしょう。

東アジアでも「蠱毒」などに代表されるように、虫はある意味で人間のエネルギー(多くの場合ネガティブなもの)に呼応しやすいとも考えられます。
この聖者のような恰好をした男は、霊的修練は積んでいないものの、黒魔術には多少長けていたのかもしれません。

虫は、3人の中で一番霊的に弱かった私の持ち物に憑いて、「帰れ!」と威嚇していたのかもしれません。
今となっては真相はわからないのですが、私はどこかでそう確信してます。

霊的な道に入ったばかりのころの思い出のひとつです。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』

ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定

ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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