ラリター・ジャヤンティーの吉日
2024年2月24日はラリター・ジャヤンティーの吉日です。
ラリター・ジャヤンティーは、毎年、マーガ月(1月~2月)の満月の日に、ラリター女神の降誕を祝う重要な祭典です。
この吉日は、自己と宇宙の結びつきを認識し、内なる光を見出す絶好の機会とされています。
女神の多面性:ラリター女神の顕現
ラリター女神は、豊かな名前と姿で信仰されるドゥルガー女神の化身の1柱です。
トリプラ・スンダリー、カーメーシュヴァリー、シュリーヴィディヤーなど、ラリター女神は多くの名で知られ、母なるシャクティのもっとも輝かしい現れとして崇拝されています。
人々はラリター女神を究極の真理と美の象徴として敬愛します。
美の究極:トリプラ・スンダリーの意味
ラリター女神は、特にトリプラ・スンダリーという名前で広く崇められ、これは「三界で最も美しい女性」という意味を持ちます。
この美しさは、純粋な意識と全宇宙の内なる調和から生まれるものであり、自己の内部に全宇宙を見出し、純粋な意識の状態に到達したときに実現されるとされています。
神話と救済:トリプラ・スンダリーの降誕の物語
トリプラ・スンダリー女神にはさまざまな降誕の物語が伝わっており、その中でも特に有名なのが、世界を恐怖から解放するためにバンダースラを倒すために現れたという神話です。
かつて、宇宙はバンダースラという破壊をもたらす悪魔によって恐怖に包まれていました。
この悪魔は、ただ一人、シヴァ神の子によってのみ倒すことができるという運命を持っていました。
しかし、シヴァ神は最愛の妻サティーを失った悲しみから、世界の喧騒から遠ざかり、深い瞑想に没頭していました。
そこに愛の神カーマデーヴァが現れ、シヴァ神を瞑想から覚醒させるため、愛の矢を放ちます。
しかし、この行為がシヴァ神の怒りを買い、その第三の目から放たれた閃光によってカーマデーヴァは灰と化しました。
この灰から不幸にもバンダースラが誕生し、世界を支配し始めてしまいます。
絶望の中で神々は救済を求めて祈ると、シャクティがトリプラ・スンダリー女神として現れ、悪魔バンダースラを打ち倒し、世界に平和をもたらしたと伝えられます。
究極の祝福:トリプラ・スンダリーの恩恵
トリプラ・スンダリー女神の降誕の物語は、闇の中でさえも、希望の光が決して消えることはないという強力なメッセージを私たちに伝えます。
そんなトリプラ・スンダリー女神は、帰依する者たちに知識、幸福、平和、繁栄をもたらすと信じられます。
その祝福は、人々がその内に純粋な意識の美しさを見出すことを促し、最終的に究極の真理へと導くと伝えられています。
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