そもそも今回のカーマキャー女神への巡礼は、最初から普通ではありませんでした。
参拝の日は朝から土砂降りでした。あちこちで落雷も起こっているようです。雨が多いアッサム州とは言え、乾季です。車の運転手は、「夜まで止みそうにないなぁ。」 と言いながら車を出しました。カーマキャー女神の夫シヴァは暴風神ですから大雨は祝福なのでしょう。
最初はナヴァグラハ寺院の参拝でした。ナヴァグラハ(9惑星)とは言いますが、実際は9色のシヴァリンガムが惑星に見立てて祀られています。
訪れたタイミングはちょうどホーマの終わったところで、暗闇に揺れる9つの炎が幻想的でした。
実は私はこの寺院の入り口付近で、激しく尻餅をついてしまったのです。雨で濡れた寺院の床はつるつるでした。
尻餅とは言え、歯のかみ合わせが一瞬にしてずれ、あれから3か月経つ現在でも左側の歯で固いものが噛めないのですから、かなり衝撃は大きかったと思います。
皆さんが助け起こしてくれようとしていたのですが、私はその時尾てい骨を強打し、クンダリニーが覚醒してしまったのに気づいていました。
クンダリニー覚醒技法は25年ほど修行しておりますし、過去にも2度大きな覚醒を体験しているので、大丈夫と思ったのですが、まずいことに大部分のエネルギーが顎のあたりで止まってしまったのです。
古来よりヨーガ行者が修行の途中で精神に異常をきたしてしまうケースがあるのですが、そのうちの何割かはクンダリニーが頭頂から抜け切れず体内に留まってしまうことが原因と思われます。
人間の身体がスクーターだとすると完全に動き出したクンダリニーのエネルギーはロケットエンジンくらいの威力があるとも考えられます。
シヴァとその妻たちの手荒い祝福なのかもしれませんが、非常に危険な状態であるのは明らかでした。
以前クンダリニーが意図せず覚醒してしまったときに、たまたま近くにいてすぐ気づいてくださった、ヨーガ教師のMさんが今回も気づいたようで、他の方々が過干渉しないように、さりげなくサポートしてくださいました。
また、私のツアー常連参加者の医師S氏が状態をみてくださり「医学的には脳震盪です。頭は打っていないので医学的には危険はないと思います。霊的にはわかりませんが・・・」とおっしゃってくださったのですが、わざわざ「医学的には」とつけたところに、今の状態が尋常ではないことを感じざるを得ませんでした。
このクンダリニーの事故的覚醒に関しては、次回に続きます。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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