インド占星術における星が力を失う場合には、いくつかのケースがあります。ラーシクンダリー(出生図)においてたとえば、太陽が天秤座のある一定の範囲にある時、同様に月がさそり座、火星が蟹座、水星が魚座、木星が山羊座、金星が乙女座、土星が牡羊座のそれぞれある一定の範囲にある時に力が弱まります。
また、それぞれの星には、それぞれの星座の中に致命的な度数があり、その度数の付近に星が存在する時に力を失います。
さらには、水の星座と火の星座(例えば魚座と牡羊座)の境界付近に星がある時にも、星は大きく力を失います。
こうしてみると、星が力を失う要素は、かなりたくさんあります。星が力を失う原因は出生図の持ち主の過去世の行いにあるとも考えられていて、力を失うとその星に関する事象に関して実生活で実際に不幸が訪れるとされています。
出生図上で、星がまったく力を失っていない、というのは結構幸運なことなのかもしれません。
ただし、仮に星が力を失っていたとしても適切なプージャーの実施、ヤントラや神像への礼拝、ルドラークシャの使用などにより、その力を回復させることは十分可能です。その星の影響期に正しくそれを用いれば、最悪の時期から大過ない時期に変えられることはもちろん、やり方によっては最高の時期にすることすら可能かもしれません。
適切な選択をして、神に感謝しつつ、幸運な人生を歩みたいものですね。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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