不死の叡智

霊性を育む教えが満ちるインドでは、導師であるグルの存在が何よりも欠かせません。
無知という暗闇に、知識という光をもたらすグルの存在は、何にも増して尊いものであり、現代でも広く崇められています。
そんなグルに捧げる満月祭として知られるグル・プールニマーは、インドの数ある祝祭の中でも、とりわけ重要視される祝祭のひとつです。

グル・プールニマーは、聖仙であるヴィヤーサの生誕日にあたります。
ヴェーダ・ヴィヤーサとも呼ばれるように、ヴェーダを編纂したことで崇められるヴィヤーサ仙は、プラーナ文献やマハーバーラタなど、数々の聖典をこの世に伝えてきました。

そんなヴィヤーサ仙は、7人のチランジーヴィーに数えられる存在です。
チランジーヴィーは不死を意味し、ヒンドゥー教においては、7人の存在が不死者として崇められます。
7人のチランジーヴィーは、カリユガの時代の最後まで、今もなお、生き続けている存在であると伝えられます。

物語や寓話を通じて、難解な叡智をやさしく説いたヴィヤーサ仙。
その叡智は、時を超えて人々の心の支えとなり、現代にも受け継がれてきました。
今この社会を生きる私たちの指針ともなるその叡智は、まさにグルとして不死であり、人々を永遠に導く存在です。

人生においては、さまざまな問題に絶えず困惑し、進むべき道が見えない時が多くあります。
そんな時、こうした霊的叡智に触れると、明瞭な答えが与えられることを幾度となく感じてきました。
それは、問題の根本を理解させ、解決するための知恵と能力を授けてくれるからに他ありません。
日々において、無知という暗闇の中で動揺する私たちは、こうした叡智に触れることで、生きる意味を理解し、日々に光を生み出すことができるはずです。

肉体は老い朽ちても、その内には永遠に枯れない魂があります。
私たちは人生という学びの場を通して、その事実に気づかなければなりません。
何があっても進まなければならない人生において、その歩みを導いてくれるのが、こうした叡智の数々です。
決して廃れることのないその叡智をグルとして、真実へと真っ直ぐに歩むことを努めたいと感じます。

(文章:ひるま)