バガヴァッド・ギーター第2章第19節

य एनं वेत्ति हन्तारं
ya enaṁ vetti hantāraṁ
ヤ エーナン ヴェーッティ ハンターラン
それ(個我)を殺害者だと思う者

yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】〜であるもの。enam vetti hantāramを受ける関係代名詞。
enam【男性・単数・対格、指示代名詞 enad】彼を、それを
vetti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √vid】[彼は]知る、理解する、思う
hantāram【男性・単数・対格、√hanからの派生語hantṛ】殺害者を、殺人者を、破壊者を

यश्चैनं मन्यते हतम् ।
yaścainaṁ manyate hatam |
ヤシュチャイナン マンニャテー ハタム
またそれ(個我)を殺されたと信じる者

yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】〜であるもの。enam manyate hatamを受ける関係代名詞。
ca【接続詞】そして、また、〜と
enam【男性・単数・対格、指示代名詞 enad】彼を、それを
manyate【三人称・単数・アートマネーパダ・現在 √man】[彼は]考える、信じる、想像する
hatam【男性・単数・対格、過去受動分詞 √han】殺された、殺害された

उभौ तौ न विजानीतो
ubhau tau na vijānīto
ウバウ タウ ナ ヴィジャーニートー
その両者は[個我の真相を]理解しない

ubhau【男性・両数・主格、ubha】両方は、両者は
tau【男性・両数・主格、指示代名詞 tad】それら両者は、彼ら二人は
na【否定辞】〜でない
vijānītas【三人称・両数・アートマネーパダ・現在 vi√jñā】[彼ら二人は]知る、理解する、知覚する

नायं हन्ति न हन्यते ॥
nāyaṁ hanti na hanyate ||
ナーヤン ハンティ ナ ハンニャテー
それ(個我)は殺さず、殺されない

na【否定辞】〜でない
ayam【男性・単数・主格、指示代名詞 idam】これは
hanti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √han】[彼は、それは]殺す、殺害する
na【否定辞】〜でない
hanyate【三人称・単数・現在・受動活用 √han】[彼は、それは]殺される、殺害される

य एनं वेत्ति हन्तारं यश्चैनं मन्यते हतम् ।
उभौ तौ न विजानीतो नायं हन्ति न हन्यते ॥ १९ ॥

ya enaṁ vetti hantāraṁ yaścainaṁ manyate hatam |
ubhau tau na vijānīto nāyaṁ hanti na hanyate || 19 ||
それを殺害者だと思う者、またそれを殺されたと信じる者、
その両者は、いずれも理解していない。それは殺すことなく、殺されることもない。