ハヌマーン神を讃えるマントラを通じた、不可能を可能にするためのマントラ・サーダナをご紹介いたします。
ハヌマーン神が猿の姿を持つのは、ヴァーナラという猿の一族である父ケーシャリと母アンジャナーのもとに生まれたことに理由があります。
ハヌマーンの母であるアンジャナーは、もともと雲や水の中で生きる精、アプサラーでしたが、ある呪いのために、ヴァーナラとして生きていました。
呪いを解くために息子をもうけなければならかったケーシャリとアンジャナーは、シヴァ神への苦行を行います。
喜んだシヴァ神は、風神ヴァーユに生命を運ばせ、アンジャナーは息子であるハヌマーンをもうけました。
それ故、ハヌマーンはシヴァ神の化身としても崇められています。
このマントラは、アンジャナーの息子である強力なハヌマーン神に身を委ねることを意味するマントラです。
ハヌマーン神は純粋な献身を象徴すると考えられ、このマントラを唱えることで、強力なハヌマーン神へ完全に身を委ね、善の力に調和し、困難を生み出す自我を手放すことができると信じられます。
・ॐ नमो भगवते आंजनेयाय महाबलाय स्वाहा
・om namo bhagavate āṁjaneyāya mahābalāya svāhā
・オーム ナモー バガヴァテー アーンジャネーヤーヤ マハーバラーヤ スヴァーハー
マントラを唱える際には、赤色のアーサン(座布団)に座り、赤色、またはサフラン色の服を着ることが勧められます。
レッド・サンダルウッド・マーラー、または、レッド・コーラル・マーラーを用いることが良いでしょう。
マントラを唱える前に、ハヌマーン神に赤い花を捧げることも勧められます。
マントラの恩恵を最大限に受け取るには、火曜日、またはハヌマーン・ジャヤンティー(降誕祭)において、唱え始めることが勧められます。
このマントラを唱える最適な時間帯は、朝か夕方です。
また、気分が落ち込んでいる時に唱えることで、明るい気分になれるとも伝えられます。
マントラは、11000回、21000回、または31000回唱えると、病気や悪霊を根絶できると信じられます。
ハヌマーン神は、不可能を可能にする力を持つことで知られ、このマントラを唱えることで、人生には多くの恩恵が授けられると信じられてきました。
無限の力があるこのマントラを唱えることで、問題に直面している時には、ネガティブなエネルギーを追い払うことができると伝えられます。
また、このマントラには、病気やショックからの回復を高める力があり、どんなに困難な状況においても勝利することができると信じられます。
帰依者の中には、このマントラが黒魔術や邪悪な力に対する守りとなり、心に平安をもたらし、自分自身の魂の力を明らかにすると信じる人もいます。
このマントラを定期的に唱えることで、精力的になり、より積極的に目の前の物事に集中できるようになるでしょう。
参照:Om Namo Bhagavate Anjaneya Mantra Benefits
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