実はガネーシャの効果とされる障害の除去というのは、外から来るものに対して行いますが、ドゥルガーの否定性の除去は自分の内側から来るものに対して行うという考え方があるという話を、プージャの専門家からお聞きしたことがあります。
ドゥルガーは占星術的にはケートゥと関係があるとされています。(ガネーシャがケートゥ、ドゥルガーがラーフという説もあります。)ケートゥはラーフの反対側にある星で、外へ向かうラーフのエネルギーに対し、内に向かうエネルギーとされます。
ガネーシャはムンバイあたり、ドゥルガーはベンガル地方の出身と、信奉の中心地がそれぞれインド亜大陸の東西に分かれているというのも象徴的です。私はドゥルガープージャはやらないのですが、お聞きした話ではドゥルガーのプージャは(全部かどうかわかりませんが)深夜にやるものがあるそうです。(普通プージャは昼間やります。夜やるものは他にカーリーやバガラムキなど強力な神格の女神が多いようです。)
しかも一般的にプージャの時は酸っぱい果物は捧げないのですが、ドゥルガーにはレモンを捧げるそうです。その他にも赤いトウガラシや白いカボチャなど独特の捧げものをするそうです。
何だかとても妖しく?感じてしまいます。しかしそれは逆にある種の強力な魅力でもあるわけで、同時に惹かれるものでもあります。ガネーシャもドゥルガーも元々は怖い神格を持っていたと思われます。そしてその時代に扱えたのは強力な法力を持った行者だけだったと想像します。現在は、シヴァの傘下に入り善神になりました。誰でも祈ることができ、怖い神格もあまりなくなりましたが、強力な現生利益的なパワーは健在です。人気のある神様である理由がわかる気がします。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902
「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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ガネーシャ・ギリ
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