月の末に土星が水瓶座に入りました。以前書かせていただいたように土星は一つの星座におよそ2年半も滞在する動きの遅い星ですので、星座を移動すると様々な状況が変わったりします。
現在、木星が魚座にあるため、土星が蠍座に10番目のドリシュティ、木星が蠍座に9番目のドリシュティ(アスペクト・影響を与えること)をしています。
この2つの星から同時にドリシュティされる時、その星座では何かの動きが起こることが多いのです。
占星術の知識が全くない方でも、蠍座と聞くと何となく持つイメージが共通しているように、この星座はミステリアスな顔を持っています。
この影響によって、世の中がどう変化していくのか気になるところではあります。
一方、個人の運命は不確定な要素の多い世の中の流れよりは予測しやすいかもしれません。
ご自身のラグナ(スタート地点)がどこにあるか、ご自身の生まれた時のそれぞれの星はどこにあるのか、ダシャー(あらかじめ決められた個人の星回り)はどうか、などを考慮すれば、この2つのドリシュティの影響に関する未来予測が可能になるかもしれません。
ただ・・たとえば天秤座ラグナの方は、2番目の部屋(蠍座)に2つの星のドリシュティをすることになりますが、これが財産を得る、などの良い方向に出るか、死を予感させる、などのような悪い方向に出るか(いずれも2番目の部屋の意味から連想される出来事)などは見極めが難しいケースもあります。
占星術を利用すれば、このように未来を見極められる可能性に満ちていますがあくまでも運命や宿命を神の許可の出た範囲で知ることができるだけなのです。
ご自身の過去からのカルマ(行為)の影響により、今生での起こる出来事が決定されるわけですが、神の意思を抜きにしてそれらを語ることはできないのだと思います。
そう考えるとやはり神に祈ること(≒バクティ)は非常に重要なのだと思います。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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