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ガネーシャ・ギリ

組織と悟り3

過去2回の話からおわかりいただけますように、本当の意味で本質をつかんだ人は組織を離れる、あるいは組織をつくらないという道歩むようになります。
Jクリシュナムルティが星の教団のトップの地位にありながら、後に教団を解散したのは、まさに上記のこのとを体現したと受け取れます。
ひとつ例をあげましょう。
あるヒマラヤのサドゥ(出家修行者)がいます。厳しい環境で修行しています。
国際的なテレビ番組にも登場したことのある行者さんです。
また日本で出版されている学研の「ヒンドゥー教の本」の見開きの最初のページ写真で瞑想している行者さんでもあります。
彼はシヴァ派の最も伝統あるアカーラ(僧団)に所属し、そのアカーラで高位にいました。このサドゥは私のヨーガの師の修行仲間でもあります。
彼はアカーラに所属しつつも、私のヨーガの師を「兄貴分」として慕っており、大きな影響を受けていたと思われます。
私はそのサドゥに可愛がってもらっておりました。その時弟子のいなっかった彼は、「兄貴分」の弟子ということで、なんでも教えてくれました。そして私が望む秘伝的なマントラの処方を、ヨーガの師の立ち会いのもとで、何度かしてくださいました。
そして彼の所属するアカーラの長にも、マハークンブメーラ―の時にお会いしたことがあります。
彼はグル(アカーラの長)が亡くなった後、アカーラを離れ独立しました。実はこのようなことはインドのサドゥの世界でも大変珍しいことだと思われます。
(グルが亡くなるまで組織に留まったということは、グルへの義理を通したのだと思われます。)
現在はまったく一人で修行をしています。
私のヨーガの師の友人であることから、その「組織と本質は相反する。」という話に影響を受けたのは間違いありません。
しかし自分の中に、その考え方が間違っていない、という「種」がなければ、実際に行動には移さなかったでしょう。
きちんと修行し、高い瞑想能力を持つ行者だったので、本質的なことがわかっていたのだと思います。
このように精神世界の「本場」、インドにおいてさえも、実は本質的な考え方をする人は少数派なのかもしれません。
私自身も、非常に素晴らしい師について身近で長年学べた上、現在は師の元から独立することが許され、さらに自由な立場にいるため、このようなことが書けるのでしょう。
もし最初から大きな組織で学び、年数をかけて組織の上位の地位にいたならば、このようなことに関しては考えも及ばなかったと思います。
組織と悟りに関するテーマはある意味人間のカルマに根ざした永遠に近いものなのかもしれません。
組織に所属していても、あるいはしていなくても、最終的は組織から自由であること。これは霊的な道を歩む人間が最終的に選ぶべき生き方だと、私は信じています。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902
「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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