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雑記帳

クリシュナ神の最初の教え

バガヴァッド・ギーターでクリシュナ神の教えを受けるアルジュナは、弓術の達人として知られる勇敢な武士でした。
そんなアルジュナがバガヴァッド・ギーターの舞台となるクルクシェートラの戦場で目にしたのが、敵陣にいる親族や友人の姿です。
その光景にアルジュナの心はよろめき、葛藤に苦しみ始めます。
そして、気が狂いそうだと弓を投げ捨て、戦車の床に座りこんでしまいます。

こうして始まるバガヴァッド・ギーターには、アルジュナを奮い立たせるクリシュナ神の教えが随所に溢れています。
それは、私たちが人生において直面する試練を乗り越えるための教えとして、現代にも色褪せることなく生き続けます。

全18章700詩節にわたるその教えの中で、試練に直面したアルジュナにクリシュナ神が最初に説いたことは、魂の永遠性でした。

「私は未だかつて存在しなかったことはない。あなたも、ここにいる王たちもそうだ。
そして、私たちはすべて、これから先、存在しなくなることもない。」
(バガヴァッド・ギーター第2章第12節)

こうクリシュナ神が教えを説き始めるように、試練に直面した時、私たちがまず理解すべきことは、永遠に変わることのない自分自身の本質であることがわかります。
それは、刀剣で切られず、火で焼かれることもない、常住不滅の魂です。
その理解なくして、私たちは試練に立ち向かうことはできないということを、クリシュナ神は伝えています。

始まりがあり、終わりがある肉体を持って生まれた私たちは、その限りがある時の中で起こる物事に心を乱され、多くの試練を経験します。
しかし、永遠に変わることのない自分自身の本質に対する理解が深まれば、外界の事象に影響されることなく、自分自身のやるべきことを遂行できるとクリシュナ神は説きました。

私たちは、人生において幾度となく試練に直面します。
その試練は、自分自身が常住不滅の魂であるという事実をどれだけ理解したか、確かめるための機会であるということを、常に心に留めておかなくてはなりません。
そうして一歩一歩、自分自身の本質に理解を深めながら進む時、私たちは勇ましく人生を戦い抜き、迷うことなく究極の解脱に達することができるはずです。

(文章:ひるま)

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