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雑記帳

恐怖の克服

古来より、神の詩として人々の心を支え続けてきたバガヴァッド・ギーター。
そこには、戦場で苦悩するアルジュナに、勇ましく教えを説くクリシュナ神の言葉が綴られています。
その言葉は、人生という荒野の中で苦悩する私たちの一つ一つの問題に、明確な解決策をもたらします。

そんなバガヴァッド・ギーターの中には、神性と魔性について、事細やかに語られる章があります。
第16章にあるその冒頭、クリシュナ神は、神に向かう人々の高貴な性質である神性について語り始めます。
その最初の言葉が、「無恐怖」です。

私たちは、日々の中で無数の恐怖に包まれています。
失敗や喪失、孤独や暗闇、誹謗や中傷、病や死など、人生の一瞬一瞬には恐怖が潜み、私たちを窺い知れない不安に陥れます。
そうして沸き起こる迷いや疑いの中で、自分自身を魔性に導いてしまうことも少なくありません。

恐怖は、真実を見失った無知から生まれます。
そして、物質的な富や力に安全を求め、欲望に駆り立てられることも少なくありません。
変化し続ける物質世界において、そうして得られる安全は確固でないにも関わらず、無知のもとで私たちはそれを追い求め続けます。
そうして欲望を満たすことに執着する時、地獄へ真っさかさまに落ちていくと、クリシュナ神は説きました。

そんな底なし沼のような人生の不安に支配された時、バガヴァッド・ギーターを読むと、その見えない恐怖から解放される感覚に包まれます。
その安全は、何よりも強固なものであり、深い安らぎを与えてくれるものでした。
私たちを恐怖から真に解放してくれるものは、真実という神の存在に対する気づきしかないことを教えられたように思います。

バガヴァッド・ギーターを読んだり、祈りや瞑想を通じて神々に近づき、決して変わることのないその存在を強く感じる時、恐怖はすっと消えていきます。
そうして自分自身の神性を育む時、不変の幸福の中で生きることができるに違いありません。
古来より、人々が抱いてきた苦悩を解く教えが溢れるこうした叡智を支えに、幸せに生きることを学び続けたいと感じます。

(文章:ひるま)

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