シーズインディア支援事業にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。
インドは1年でもっとも暑い時期を迎えていますが、シーズインディアのある南部のケーララ州では、雨季のモンスーンが近づいてきました。
ケーララ州はインドでもっとも早くモンスーンを迎える地域となり、今年は6月4日頃にモンスーンが始まるのではないかと予報が出されています。
毎年、雨季においては豪雨による被害が絶えないため、穏やかなモンスーンになるように祈りながら、恵みの雨を待ち望む日が続いています。
毎月の教育支援を行う子どもたちは、4月にはシーズインディアの施設に集まり、皆で顔を合わせて物資の支援を行うことができました。
施設に集まらない月は、特定の店舗で物資を受け取ることができるクーポンの配布を行っています。
今回も物資を配る際には、子どもたちが率先してお手伝いをしてくれました。
現在、子どもたちは夏休みを過ごしていますが、6月5日に夏休みを終え、学校が始まろうとしています。
学校では夏休み中にも授業が行われることがありましたが、厳しい暑さに加え、子どもたちも勉学を離れ休暇が必要であること、その期間における学びも重要であることから、今年は夏休み中の学校での授業は禁止が言い渡されました。
この間、家庭で勉学に励む子もいますが、家族のお手伝いに勤しんだり、離れて暮らす家族や親類のもとを訪れたりする子もいます。
雨季が始まるとともに夏休みが終わり、新しい学期が始まりますが、穏やかな気候のもとで勉学に励むことができるように願ってなりません。
病院での食事の配給は、病院の敷地内で建物の工事が行われていることから、引き続き、パンやバナナなどを直接患者さんたちへ配っています。
ケーララ州では5月上旬に、シーズインディアが支援をする病院と同様の公立病院において、警察官と警備スタッフの目の前で若い女性医師がアルコール・薬物依存症を患う患者に刺殺されるという衝撃的な事件がありました。
州全体が悲しみに暮れるほどのショッキングなニュースとなり、現在は配給食も含めて、病院内に持ち込めるものなどがとても厳しくなっています。
加えて、各地の結婚式や行事などで出された食事で食中毒が相次ぎ、配給する食事もとても厳しくチェックされるようになりました。
現在はパンやバナナなどを配給していますが、今後の食事内容や配膳のあり方を考えていかなくてはならない時になっています。
この食事だけが頼りである人々も多くいるため、より良い形で続けられるように模索しています。
2018年のケーララ豪雨災害支援募金を通じては、被害を受けた人々への生活物資の支援を可能な時に行っています。
インドは4月に祝日が多く重なり、長いお休みになった地域もありました。
喜ばしい時ではありますが、この間は仕事もお休みになる場合が多く、豪雨後にコロナ禍を経て、現在は物価高に苦しみながら日雇い労働で日銭を稼ぎ、その日をやっと暮らす人々にとっては、収入が途絶えることは死活問題になります。
この間のサポートとして、生活物資の支援を行いました。
経済的に困窮する人々の暮らしは常に不安定な状態にありますが、皆様のご支援を通じて、少しでも安定した状況を生み出すことができるように活動を行っています。
その他、女性たちに対する支援も行っています。
今回は、子どもたちの母親など、希望する女性たちへセミナーのような形で実施し、シーズインディアの施設で専門の方と皆で学ぶ機会を設けています。
ひとつは、病気を防ぎ健康的な生活を送るために必要な、清潔な水を使うことの大切さについてです。
もうひとつは、家庭内での問題解決のためのもので、家庭内で暴力を受けたり、親族とトラブルになったりした時に、どう解決するのか、どういったサポートを得られるのかといった知識を共有しました。
現在は、ポストコロナにおいて生活がまだ不安定であり、物価高もあるため、子どもたちの教育支援も含め生活物資の支援が中心ですが、このように生きる力をつける支援も可能な範囲で行っていく計画です。
皆様の温かいご支援を活用させていただき、より良い社会を築くことができるように、今後も活動を努めてまいります。
いつも温かいご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(スタッフ:ひるま)
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