インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
यो मां पश्यति सर्वत्र
yo māṁ paśyati sarvatra
ヨー マーン パッシャティ サルヴァットラ
すべての中に私を見る者は
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[〜は、〜が]〜であるもの、〜である人
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
paśyati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √paś】[彼は〜、それは〜]見る;眺める;観察する、注意する;凝視する、傍観する;経験する、獲得する;見出す;考察する、思量する;心眼で見る、発見する;予知する、予見する
sarvatra【副詞】すべての点において、すべての場合に、常に
सर्वं च मयि पश्यति ।
sarvaṁ ca mayi paśyati |
サルヴァン チャ マイ パッシャティ
また私の中に、すべてを見る(者は)
sarvam【男性・単数・対格 sarva】[〜に、〜を]すべての、一切の、各々の;全体の
ca【接続詞】そして、また、〜と
mayi【単数・処格、一人称代名詞 mad】[〜において、〜のなかで]私
paśyati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √paś】[彼は〜、それは〜]見る;眺める;観察する、注意する;凝視する、傍観する;経験する、獲得する;見出す;考察する、思量する;心眼で見る、発見する;予知する、予見する
तस्याहं न प्रणश्यामि
tasyāhaṁ na praṇaśyāmi
タッスヤーハン ナ プラナッシャーミ
彼にとって、私は見失われることがなく
tasya【男性・単数・属格、指示代名詞 tad】[〜の、〜にとって]彼、それ、あれ
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
na【否定辞】〜でない
praṇaśyāmi【一人称・単数・パラスマイパダ・現在 pra√naś】[私は〜]失われる;見えなくなる、消える、逃げる
स च मे न प्रणश्यति ॥
sa ca me na praṇaśyati ||
サ チャ メー ナ プラナッシャティ
また私にとって、彼は見失われることがない
sas【男性・単数・主格、指示代名詞 tad】[〜は、〜が]これ、あれ、彼
ca【接続詞】そして、また、〜と
me【単数・属格、一人称代名詞 mad(mamaの附帯形)】[〜の、〜にとって]私
na【否定辞】〜でない
praṇaśyati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 pra√naś】[彼は〜、それは〜]失われる;見えなくなる、消える、逃げる
यो मां पश्यति सर्वत्र सर्वं च मयि पश्यति ।
तस्याहं न प्रणश्यामि स च मे न प्रणश्यति ॥३०॥
yo māṁ paśyati sarvatra sarvaṁ ca mayi paśyati |
tasyāhaṁ na praṇaśyāmi sa ca me na praṇaśyati ||30||
すべての中に私を見、私の中にすべてを見る者にとって、
私は見失われることなく、また私にとって、彼は見失われることがない。
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