新型コロナウイルス緊急アンナダーナにご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。
昨年の3月25日に始まった新型コロナウイルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、段階的な緩和が行われ、9月に第1波の感染拡大のピークを迎えました。
9月以降は減少傾向が続いていましたが、今年の3月以降に急速な勢いで感染の再拡大が進み、現在は第2波が深刻となっています。
これまでに累計感染者数は2843万人、死者数は33.7万人を超えました。
食事の奉仕は、5月29日に500皿(第105回目)、6月1日に500皿(第106回目)を配ることができました。
メニューはどちらもダール・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)です。
5月29日の実施では、食材が足りなくなってしまったため、プーリー(揚げたパンのようなもの)と野菜のカレーのセットを加えて、500皿の実施となっています。
現在は週2回のペースで、経済的に困窮する人々が暮らす地域を中心に、車両で移動しながらの奉仕を行っています。
食事の奉仕を行う首都のデリーでは、4月19日から都市封鎖が続いていますが、2万8千人を超えた1日の新規感染者数は、現在は600人台まで減少しています。
感染状況が落ち着いてきているため、都市封鎖は段階的な緩和が行われることが発表されました。
しかし、各州で続く厳しい封鎖に加え、ガソリン価格の上昇により輸送コストがかさみ、生活の維持に欠かすことのできない品々の価格が上昇しています。
経済的に困窮する人々にとって、仕事がない今、少しの値上がりも大きな打撃となり、生活は困難を極めています。
封鎖が緩和され仕事が再開される頃にはモンスーンが始まり、経済的に困窮する人々の中でも、農作業や建設作業に携わっていた人々の仕事はさらに難しくなる可能性もあります。
食事の奉仕の際には、笑顔や安堵した表情を見ることもできますが、疲労困憊した人々の姿がほとんどです。
第2波の感染拡大が深刻となって以降、インド全体で40万人を超えていた1日の新規感染者数は、15万人前後まで減少しています。
感染状況は落ち着いてきていますが、封鎖が与える影響は計り知れず、厳しい状況はまだまだ続きます。
これからもしばらくは、経済的に困窮する人々が暮らす地域を中心に、奉仕を継続して行く予定です。
この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
次回の奉仕後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(スタッフ:ひるま)
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