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ムドラー

プシュパプタ・ムドラー

悶々と息がつまるような制約の多い日々が続いています。
先行き不透明な状況に不安や恐怖を感じるとともに、気持ちが塞ぎがちになることも少なくありません。
そこでは、注がれている恩寵にすら気づけないことが多くあります。
そんな時に勧められるムドラーの実践があります。
そのムドラーは、プシュパプタ・ムドラーと呼ばれます。

プシュパプタ・ムドラーは、神々に一握りの花を捧げることを意味するムドラーです。
神々への奉納の舞として受け継がれてきた、インドの古典舞踊においてもその実践が広く見られます。
実際に神々の礼拝を行う際も、この手の形で供物を捧げることが多くあります。

プシュパプタ・ムドラーは、ゆったりと座った状態で行います。
まず、左右の手の平を上向きにして、少し窪みを作ります。
そして、左右の小指側の縁を合わせて、胸のあたりでこの手の形を組みます。
または、窪みを作った左右の手を、それぞれ左右の膝の上に置くこともできます。
こうして一握りの花を捧げるような形を組むのがプシュパプタ・ムドラーです。

私たちは、不安や恐怖を感じる時、無意識に手を強く握ることがあります。
そういった状態が続くと、固い拳のように、心がきつく閉ざされてしまうように感じることも少なくありません。
そんな時、このムドラーを通じて意識的に手を開き、そして差し出すことで、自分自身を開放する力を生み出すことができます。

このムドラーを通じて差し出すものは、自分自身です。
神々に自分自身を捧げるような気持ちで手を開く時、それが絶対の存在であるからこそ、不安や恐怖を感じることなく、自分自身を開放することができます。
そうして開かれた広い心は、注がれる恩寵を存分に受け入れることができるようになります。

制約の多い日々の中でも、こういった容易にできるムドラーの実践を取り入れることで、ネガティブな感情を和らげ、ポジティブな姿勢を自ら生み出すことが可能です。
注がれる恩寵に気づき、感謝とともに受け取ることができるように、こうした叡智を取り入れながら、豊かに過ごすことを心がけたいと感じます。

(文章:ひるま)

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