スカンダ・シャシュティーは、軍神スカンダを礼拝する吉日です。
スカンダ神は、シヴァ神とパールヴァティー女神の息子で、ガネーシャ神の弟にあたります。
スカンダは「攻撃者」の意味があり、マハーセーナ（偉大な戦士）、スブラフマニヤ、カールッティケーヤ、ムルガン（神聖な子）、シャンムカ（六面の顔をもつ者）、ドヴァーダシャークシャ（12の眼をもつ者）など、さまざまな別名があります。
シャシュティーは、月の満ち欠けの６日目となるシャシュティー・ティティを意味します。
スカンダ・シャシュティーは、シュクラ・パクシャ（新月から満月へ向かう半月）の６日目となり、一説に、スカンダ神は世界を恐怖に陥れたタラカースラという悪魔を、このシャシュティーに倒したと伝えられます。
神々への礼拝は、こうした月の満ち欠けによる暦に従って行うことが勧められます。
こうした時は、瞑想や断食を実践することが勧められ、これらの行いはヴラタ（戒行）といわれます。
軍神スカンダは、霊的探求の守り神です。
スカンダ神の礼拝は、霊的探求にともなう困難に打ち克ち、内的平安を得ると伝えられます。
2023年のスカンダ・シャシュティー（日本時間・東京）は以下のようになります。
（地域によって若干の差異が生じる場合があります。）
スカンダ・シャシュティーは、日の出と日の入の間にパンチャミー・ティティ（５日目）が終了しシャシュティー・ティティ（６日目）が始まる日が選ばれるため、パンチャミー・ティティ（５日目）に行われる場合があります。
| スカンダ・シャシュティーの日 | シャシュティーのティティ | ヒンドゥー暦（月） |
| １月26日（木） | 26日 13:58 – 27日 12:40 | マーガ |
| ２月25日（土） | 25日 04:01 – 26日 03:50 | パールグナ |
| ３月27日（月） | 26日 20:02 – 27日 20:57 | チャイトラ |
| ４月25日（火） | 25日 13:09 – 26日 14:57 | ヴァイシャーカ |
| ５月25日（木） | 25日 06:30 – 26日 08:49 | ジェーシュタ |
| ６月24日（土） | 23日 23:23 – 25日 01:47 | アーシャーダ |
| ７月23日（日） | 23日 15:14 – 24日 17:12 | シュラーヴァナ |
| ８月22日（火） | 22日 05:30 – 23日 06:35 | アディカ・シュラーヴァナ |
| ９月21日（木） | 20日 17:46 – 21日 17:44 | バードラパダ |
| 10月20日（金） | 20日 04:01 – 21日 02:54 | アーシュヴィナ |
| 11月18日（土）※1 | 18日 12:48 – 19日 10:53 | カールッティカ |
| 12月18日（月） | 17日 21:03 – 18日 18:43 | マールガシールシャ |
※1 スカンダ・シャシュティーは、毎月の新月から満月へ向かう６日目に行われますが、スカンダ神はカールッティケーヤ神とも呼ばれるように、戦争に最も適するカールッティカ月（10月～11月）と関係しており、この月のスカンダ・シャシュティーがもっとも重要とされています。
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