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雑記帳

ガンガー・ダシャハラー

自分自身が生かされていることに気づくインドのスピリチュアリティを深めるもの、その存在に、太古の昔から人々が崇めてきたガンジス河があります。
現在、そのガンジス河が地上に現れたことを祝福するガンガー・ダシャハラーの祝祭が行われています。
ガンガー・ダシャハラーは先日の新月より10日間続き、その10日目がガンジス河生誕の日と信じられています。
(※ガンジス河生誕の祝福は、地域や慣習によってさまざまに異なります。)

ガンジス河は、ヒマラヤ山麓からベンガル湾に注ぐ全長2500kmを超え、流域には肥沃な地をもたらし、多くの作物と共に私たちに生命を与える偉大な存在です。
一方でその聖水は、あらゆる罪を清め、輪廻からの解放を授けるとして、人々はここで死すことを古くから求めてきました。
生と死、そのものであるガンジス河は、「ガンガー」として女神でもあり、母なる大河として人々の心に生き続けています。

ガンジス河が聖なる河として誕生した言い伝えの一つに、賢者バギーラタにまつわる神話があります。
バギーラタは、聖仙カピラの怒りによって殺された祖先の霊を清めるために、天を流れるガンガーの聖水を必要としていました。
そしてヒマラヤで苦行を積み、ガンガーを地上にもたらす祝福を授かると、祖先はその聖水で清められ、天へ昇ったと言われています。

生と死という両極の狭間で悠々と流れ続けるガンジス河は、美しく穏やかな姿から、恐ろしいほどに荒れた姿を見せることがあります。
その移ろいの中で、人々が救いを求め祈り続ける偉大な姿が変わることはなく、移り変わりの一瞬一瞬にすら、人々は神の表情を重ね、崇高さはそのままに存在しています。

大自然に身を委ね、その中で崇高な存在が語るものは、常に自分自身を育み、そして清めてくれるものでした。
そうした存在を自身の内に据えることは、何よりも、私たちに多くの気づきをもたらし、より良い日々を生きることを学ばせてくれます。
インドの地で人々が母なるガンガーを抱き続けるように、自分自身を育み、そして清めるための存在を常に抱きながら、豊かな日々を過ごしていきたいと感じています。

(文章:ひるま)

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