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チャイルド・スポンサーシップ

シーズインディア支援事業の活動報告

シーズインディア支援事業にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。

雨季とその影響
インドでは、今年は6月8日に南部のケーララ州より約4ヶ月にわたる雨季が始まりました。
現在、雨季は終わりに近づいていますが、今年の雨季においては記録的な豪雨に見舞われた地域がある一方で、降雨量が極端に少ない地域もあり、各地で天候不順が際立っています。
支援を行うシーズインディアがあるケーララ州では、9月に入るまで極端に降雨量が少なく、干ばつで高温に関するアラートが出されることもありました。
9月に入ってからは雨量が多くなりましたが、それでも例年に比べ約40%の降雨量不足になっており、雨水に頼る農業や水力発電への影響など、今後の状況が心配されています。
幸いなことに、2018年の豪雨災害以降、毎年のように続いていた大雨による災害は今年は発生せず、この点において、支援を行う人々は落ち着いて生活を送ることができ安堵しています。

教育支援の進捗
毎月の教育支援を行う子どもたちは、6月に雨季が始まると同時に新しい学期が始まり、現在は勉学に励んでいます。
近年は雨季に入ると同時に豪雨に見舞われることが多く、雨の状況によっては教育機関も閉鎖になることが多くありましたが、今年は元気に学校に通うことができました。
8月の下旬には、ケーララ州で一番大きなお祭りであるオーナムが祝福され、子どもたちも喜び溢れる時を過ごすことができています。
2018年の豪雨災害以来、大雨によりお祭りに影響が出ることが多くあったため、コロナ禍も落ち着いた今年は祝福に満ちた時を過ごすことができ、皆とても嬉しく思っています。
毎月の支援については、新しい学期が始まってからこれまでに施設に集まることができ、毎月の支援物資に加え、少しですが学習用品も支援することができました。
子どもたちが率先して配布のお手伝いをしてくれ、頼もしく感じるほどに成長する姿を見ることができています。
施設に集まらない月は、引き続きクーポンを配布して、それぞれが近くの特定の店舗で物資を受け取ることができるように手配しています。

病院での支援と懸念材料
病院での配給は、引き続きパンやバナナなどを配食していますが、今年は豪雨による災害などが発生せず、病院食の配給が逼迫するようなことはありませんでした。
しかし、暑さによる体調不良や、天候不順によって栄養価のある食料品の価格が高騰しているため、人々が十分な栄養をとることが出来ず、これから健康面で問題が生じてくるのではないかと懸念されています。
加えて、日本でも一部で報道されていますが、ケーララ州ではニパウイルス感染症によって亡くなった方が出ており、公共の機関が閉鎖されるなどの措置が取られています。
ニパウイルスの流行が見られるのは今年が初めてではなく、2018年にもありましたが、この年は感染源もきちんと特定され、状況はその後に落ち着きました。
ケーララ州でニパウイルスの感染の流行が見られる地域は、シーズインディアがある地域とは離れているため、シーズインディアの周辺地域では行動制限はありませんが、今後の状況に注意していなくてはなりません。
皆様のご支援のおかげで、コロナ禍でも休まずに病院の配給を続けることができましたが、病院で配給を行うスタッフたちは体調を崩すことが多くありました。
感染の流行が深刻になることなく、誰もが安全に過ごせるように願いながら活動を行っています。

災害支援と現在の課題
豪雨災害支援募金を通じては、人々が心待ちにするオーナムが祝福されることもあり、かつて被災した地域に暮らす人々へ生活物資の支援を行いました。
今年はエルニーニョ現象が発生していますが、この場合、インドでは雨季の雨が減少し、高温による干ばつが発生しやすくなるといわれています。
今年も早々から懸念されていましたが、特にケーララ州では雨不足による日照りの影響で農作業が進まず、支援を行う農作業に従事する人々は仕事が得られないこともありました。

コロナ禍を経て生活の再建に励む今、今年の雨季は豪雨による災害が生じず安堵していますが、食料品価格の高騰が続く中、天候不順の影響で物価が更に上昇することが心配されています。
人々が心待ちにするオーナムのお祭りにあわせた支援を通じては、想像以上に費用がかさみ、物価高の影響が出ていることを強く実感するとともに、人々が直面する困難を目の当たりにしています。

シーズインディアの役割と展望
シーズインディアの活動は小規模な取り組みですが、周辺地域ではなくてはならない存在であり、多くの人々がこの活動に支えられています。
子どもたちがたくさん学びさまざまな目標に向けて頑張っている姿や、地域の厚生の向上も多く見られることから、これからも細やかな支援ができるように草の根の活動を続けていく計画です。

いつも温かいご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

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