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雑記帳

心と行い

ヨーガの修練において、その始めに説かれるものに、「ヤマ:禁戒」と「ニヤマ:勧戒」があります。それは、社会において守るべき事柄、そして自分に対して守るべき事柄として伝えられるものです。
ヤマ:他を傷つけない・ 正直である・盗みを働かない・不摂生をしない・貪欲にならない
ニヤマ:清浄を保つ・満足を知る・ 自分自身を鍛錬する・精神向上に努める・献身的である
ヤマ、ニヤマは、社会生活の中で私たち個人が努めるべくものであり、これは、座法であるアーサナよりも、呼吸法であるプラーナヤーマよりも、まず始めに努めるべくものとしてヨーガの聖典で説かれています。
日常の一つ一つの行いが積み重なり築き上げられる人生の中で、一瞬一瞬に感じたこと、思ったこと、それらは深く自身に内に留まり、人生に大きな影響を与えていると言います。
だからこそ、現在の一つ一つの行いを真摯に努め、幸せにあることで、その一瞬先は必然的により良いものとなることが、古くから伝えられてきました。しかし、さまざまに動き続ける心は、時に怒り、憎しみ、悲しみ、決して静まることがなく、常に至福に留まることは、決して容易いことではありません。
社会生活を営む中で、行いをすることを避けられない私たちに、ヨーガはまず、ヤマ、ニヤマという行動規範を示し、行いを通じ、私たちの心を律する術を述べています。ヤマ、ニヤマが、アーサナやプラーナヤーマよりも前に説かれるのは、心が身体に与える影響が、その逆よりもはるかに大きなものであるということかもしれません。
常に幸せに、そしてより良い行いを努めることは、ネガティブさを払い除け、自分自身の浄化ともなり得るものです。揺れ動く心によって時に見失ってしまう叡智が伝えるその真実も、繰り返し、繰り返し努めることで、自身の内にしっかりと確立されていくはずです。叡智の実践を常に心がけ、より良い日々を過ごすとともに、行いを通じた自分自身の浄化を努めていきたいと感じています。
(文章:ひるま)

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