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雑記帳

ケーダーラ・ガウリー・ヴラタの教え

秋の夜の深まる静寂の中で祝福されるディーワーリーは、冷たい闇を追い払い、私たちの心に温かな光を灯す美しい祭典です。
このディーワーリーにはさまざまな神話が伝わりますが、その中に、ケーダーラ・ガウリー・ヴラタにまつわる神話があります。
ケーダーラ・ガウリー・ヴラタは、シヴァ神とパールヴァティー女神が結合したアルダナーリーシュヴァラ神の降誕を祝う喜ばしい時であり、私たちの魂を照らす深い教えが秘められています。

かつて、シヴァ神の偉大な信者であるブリンギと呼ばれる賢者がいました。
ブリンギは、シヴァ神だけを絶対の真理として深く礼拝していました。
ある時、ブリンギはシヴァ神のみを礼拝し、妻であるパールヴァティー女神の礼拝を無視します。
パールヴァティー女神はこの行為に怒り、ブリンギからエネルギーを奪ってしまいます。
ブリンギは、立つことができなくなりました。

パールヴァティー女神は、シヴァ神と一体であることを深く望んでいました。
パールヴァティー女神は厳しい苦行を重ね、シヴァ神と一体になると、アルダナーリーシュヴァラ神が生まれます。
その時はディーワーリーであり、その結合の喜びはケーダーラ・ガウリー・ヴラタとして崇められるようになります。
(ケーダーラはシヴァ神の別名、ガウリーはパールヴァティー女神の別名、ヴラタは戒行の意味があります。)

一方で、生きる力を失ったブリンギは、その苦しみの中で、男性原理であるシヴァ(精神)と女性原理であるシャクティ(物質)の両方の重要性を理解します。
この真理への目覚めによって、シヴァ神とパールヴァティー女神はブリンギに祝福を与え、ブリンギの力を回復したと伝えられます。

私たちが日々を生きる力は、シヴァ神に結ばれようとする女神の願いのあらわれに他ありません。
肉体を持って生まれた私たちは、その人生において数えきれないほどの試練や苦難を経験します。
しかし、その悲哀の中でも感じるはっきりとした鼓動に女神の強い願いを自覚し、生きることの美しさに気づく瞬間があります。

その気づきが解放への道となれば、私たちはどんな困難に直面しても、何度も繰り返し立ち上がることができるはずです。
ディーワーリーの光は、その旅路を照らし、私たちを永遠の至福へと導いてくれるに違いありません。

(文章:ひるま)

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