2023年11月21日は、アクシャヤ・ナヴァミーの吉日です。
アクシャヤ・ナヴァミーは、サティヤ・ユガ(黄金の時代)が始まったと伝えられる吉日です。
カールッティカ月(10月~11月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のナヴァミー(9日目)がその日にあたります。
新しい時代の始まり
アクシャヤ・ナヴァミーは、黄金の時代の始まりを意味する「サティヤ・ウガーディ」としても称えられています。
ウガーディは、「ユガ(時代)」と「アーディ(始まり)」からなり、新しい時代の幕開けを象徴します。
祈りと願望の成就
アクシャヤ・ナヴァミーにおいては、真摯な祈りを捧げることで、あらゆる願いが叶い、最終的な解放(モークシャ)を達成することができると信じられています。
また、アクシャヤ・ナヴァミーは寄付や慈善活動に最適な吉日とされており、この日に行う善行は不朽のものとされ、今生や来世に渡り恩恵を受けることができると信じられます。
神々の住む木への敬意
アクシャヤ・ナヴァミーは、アムラ・ナヴァミーとも呼ばれ、神々の住居とされるアムラの木に対して特別なプージャー(礼拝)が行われます。
アムラは、その健康効果から「若返りの果実」とも称され、和名ではユカンとして知られています。
アムラの木にはヴィシュヌ神が宿るとされることから、アクシャヤ・ナヴァミーにはヴィシュヌ神に対する祈りが捧げられます。
一説に、ルドラークシャはシヴァ神の目から落ちた涙から生まれたとされる一方で、アムラはヴィシュヌ神の目から落ちた涙から生まれたとされています。
アムラの木の神話と伝承
アムラの木は、地球上で最初に現れた木ともいわれ、多くの神話に登場します。
たとえば、シャンカラがラクシュミー女神を称える賛歌を歌った際に、黄金のアムラの果実が降り注いだという伝説があります。
この木の実を想うだけで精神的な美徳がもたらされ、健康に恵まれ、さまざまな問題が氷解すると信じられています。
また、この神聖な木の下で先祖供養を行うと、祖先が解放されるとも信じられており、その実を食べることは牛を寄進することに匹敵する功徳があると伝えられています。
このように、アクシャヤ・ナヴァミーは神聖な日であり、私たちの心に豊かな信仰と希望をもたらします。
この日に行われる祈りと慈善活動は、現生と来世の両方で恩恵をもたらすと信じられています。
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