ナヴァラートリの9日間は、ドゥルガー女神、ラクシュミー女神、サラスワティー女神の3女神が3日間ずつ讃えられますが、9つの姿を持つドゥルガー女神の姿もまた、一夜ずつ礼拝されます。
9日間の夜に礼拝されるドゥルガー女神の真理は、究極の存在の力の顕れであり、世俗の風紀や美徳を維持する女神です。彼女は、身勝手さ、偏見、憎悪、怒り、エゴを破壊することで、人々を悪徳や惨めさから加護します。
9夜のナヴァラートリにあらわれるドゥルガー女神の9つの御姿は以下のように伝えられます。
ヒマラヤの王の若娘であるシャイラプトリーは、無垢、純粋、善行を象徴し、第一夜に礼拝されます。
第二夜では、犠牲の精神と瞑想の集中力では右に出るもののいないブラフマチャーリニーが礼拝されます。
その誕生によって、わたしたちに内在する悪を打ち壊す大切さを示したチャンドラガンターは、第三夜に礼拝されます。
第四夜では、勇敢で力強い御姿のクシャマーンダーが礼拝されます。彼女は夫の仕事を補佐し、何事もなく義務を遂行したシヴァ神の理想の妃です。
第五夜では、すべての母親が行うように、くまなくエネルギーを放ち、豊饒と幸福を与えるスカンダマータが礼拝されます。
第六夜は、カーティヤーヤニーの夜です。彼女は表現に満ちた3つの目をもち、10本の腕には悪魔を倒すための武器を携えます。
第七夜は、無知の破壊者であるカーララートリーの姿で君臨します。
第八夜は、もっとも美しい、シヴァの愛しい妻であるマハーガウリーに捧げられます。彼女は、力、慈悲、美という女らしさの精神を象徴します。
そして、ナヴァラートリの最後の夜は、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティーの姿であり、力、繁栄、知性を象徴するシッディダートリーに捧げられます。
ナヴァラートリの9夜では、ドゥルガー女神の9つの化身すべてを喚起し、人々の罪を浄め、物質的・精神的な成功を獲得するための祝福を宇宙の母シャクティーに祈願します。
詳細は「ナヴ・ドゥルガー」よりご覧いただけます。
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