ヴァルナ・ガーヤトリー・マントラ


・ॐ जलबिम्बाय विद्महे नीलपुरुषाय धीमहि ।
तन्नो वरुणः प्रचोदयात्‌ ॥
・om jalabimbāya vidmahe nīlapuruṣāya dhīmahi |
tanno varuṇaḥ pracodayāt ||

・オーム ジャラビムバーヤ ヴィッドゥマヘー ニーラプルシャーヤ ディーマヒ
タンノー ヴァルナハ プラチョーダヤートゥ
・意味:我らが水の形(ジャラビムバ)を知り、青い魂(ニーラプルシャ)を瞑想できるように
ヴァルナよ、我らを導き給え

水の神や海の神として崇められるヴァルナ神のガーヤトリー・マントラです。
ヴァルナ神は、ミトラ神とならび、12のアーディティヤ神群を代表した神格です。
アーディティヤ神群は、1年の12ヶ月に対応するともいわれ、ヴァルナ神は6月〜7月に対応するとされます。
水の要素として身体に宿り、この世界での生活を可能にすると伝えられます。
また、ヴァルナ神は、東・西・南・北・北東・南東・北西・南西の8つの方角を守る神々、アシュタ・ディクパーラ(ローカパーラ)の1柱として崇められ、西の方角を司ります。

カビール・ジャヤンティ2021

インドでは、2021年6月24日に満月を迎えます。

この満月は、神への愛を綴った究極の詩人といわれるカビールの降誕祭として祝福されます。カビールの生没年ははっきりとしておらず、1398年–1448年、または、1440年–1518年という説が伝えられています。

カビールはヒンドゥー教徒として生まれるも捨てられ、低カーストのイスラム教徒の織工の夫婦に育てられたと伝えられます。生涯を織工として過ごし、その中でカビールは神への陶酔を美しい詞に綴り、多くの人々を引きつけました。

祭儀や儀式、偶像崇拝の形式主義を批判し、宗教を超えた神への愛を説いた教えは、インドの宗教観にも大きな影響を与えます。シーク教もまた、カビールの思想の影響を受けたものであると言われます。

神は、寺院や聖地ではなく、人々の心の中に、そして日常の一つ一つの行いにあるとカビールは述べています。

この1ヶ月後の満月は、グルに感謝の意を捧げるグル・プールニマーです。これからの1ヶ月が、皆様にとって気づきに満ちた時となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

参照:2021 Kabirdas Jayanti

アムブバーチー・メーラー2021

2021年6月22日から25日にかけ、インド東部アッサム州では、カーマーキャー女神の寺院にてアムブバーチー・メーラーと呼ばれる祭典が執り行われます。

カーマーキャー女神はシヴァ神の最初の妻であったサティに近い存在であると言われ、また、カーリー女神とも捉えられます。

カーマーキャー女神の寺院は51のシャクティ・ピータ(シヴァ神の最初の妻サティの身体の一部一部がある場所)の一つに数えられ、女神崇拝に熱心な人々にとっては欠かすことの出来ない聖地です。

この祭典は、年に一度訪れるカーマーキャー女神の月経にあたると言われ、毎年5月から6月に行われます。大地を潤すモンスーンに重なり、「創造」と「育み」の象徴である母なる大地の月経にあたると信じられています。

月経の間は不浄のエネルギーが排出されるということから、祭典中、その期間にあたる3日間は寺院の扉が閉ざされ、帰依者も自身を清める行いを努めます。3日後に再び扉が開かれ、清められた心身で、女神の祝福を受けると言われています。

昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、寺院の僧侶による儀式は執り行われますが、一般の巡礼者を含む盛大な祭典は中止されています。

参照:Assam: Ambubachi Mela at Kamakhya temple called off due to Covid-19

第96回グループ・ホーマ(シャニ・ジャヤンティ)無事終了のお知らせ

第96回グループ・ホーマ(シャニ・ジャヤンティ)にお申込みいただきました皆様、誠にありがとうございました。

シャニ神を礼拝する第96回グループ・ホーマは、6月10日に無事に終了いたしました。

プージャーの写真を以下に掲載させていただきます。

神々の祝福と、より良い体験がありますよう、心よりお祈り申し上げます。
第96回グループ・ホーマの実施内容はこちらよりご覧いただけます。

常住不滅の魂

インドの4大聖地のひとつに数えられる東インドのプリーは、ベンガル湾に面する風光明媚な美しい聖地です。
ここでは毎年、クリシュナ神のあらわれであるジャガンナータ神を讃えるための、盛大なラタ・ヤートラーが祝福されます。
この祝祭は、ハレー・クリシュナ運動もあって、現在では世界の各地で祝福されるようになりました。

聖地プリーには、圧巻のジャガンナータ寺院が屹立しています。
とりわけ多くの神秘が伝えられるこのジャガンナータ寺院には、木で作られたジャガンナータ神が祀られています。
ジャガンナータ神が木で作られる理由には、霊性を育む大切な教えを学ぶことができます。

ある時、クリシュナ神が木の側で休んでいると、ひとりの狩人が通りかかりました。
狩人は、クリシュナ神の2本の足を鹿の耳に見間違え矢を放ち、クリシュナ神を射抜いてします。
亡骸を見てクリシュナ神であることを知った狩人は嘆き、祈りを捧げて身体を火葬するも、心臓だけは燃えずに残りました。
そして、狩人のもとに天から声が届き、その心臓を木に結びつけ、海に流すよう促されます。

一方で、プリーを統治していたインドラデュムナという王が、木から現れると夢で予言された神の存在を探していました。
そんなインドラデュムナ王の目に留まったのが、クリシュナ神の心臓が結びつけられた、海に浮かぶ1本の木でした。
その木は、インドラデュムナ王によって、ジャガンナータ寺院で祀られるようになったと伝えられます。

木は時を経て朽ちてくることから、クリシュナ神の心臓を除いて、ジャガンナータ寺院のその神像は定期的に作り直されます。
それは寺院における重要な儀式のひとつになるとともに、バガヴァッド・ギーターの教えを神秘的に伝えています。

人が古い衣服を捨てて、他の新しい衣服を着るように、
個我は古い身体を捨てて、他の新しい身体に入る。

刀剣もそれを切らず、火もそれを焼かない。
また水もそれを濡らさず、風も乾かさない。

これは切られず、焼かれず、濡らされず、乾かされない。
常住にして遍在し、堅固、不動、永遠のものである。
(バガヴァッド・ギーター第2章第22-24節)

物質という肉体を持って生じた私たちは、始まりがあり、終わりがある時の中で、魂の永遠性を見失う瞬間が多くあります。
その移ろう時の中で、心を乱され、さまざまな苦難を経験することも少なくなりません。

広大なベンガル湾で、インドラデュムナ王が見つけたクリシュナ神の心臓は、今でもジャガンナータ寺院で生き、人々を救いに導いています。
私たちも、人生という移ろう航路の中で大海に沈んでしまうことがないように、しっかりとその存在を見つけなければなりません。

神の光に触れるような美しい言い伝えが生きるインドの文化は、私たちの歩みを神聖な世界へと誘います。
自分自身の中心に生きる常住不滅の存在を確かめるためにも、こうした神話を日々の中で大切に抱き続けたいと感じます。

(文章:ひるま)

※ジャガンナータ神にまつわる神話は、この他にも、さまざまなに異なる神話が伝わります。

新型コロナウィルス緊急アンナダーナ活動報告(その58)

新型コロナウイルス緊急アンナダーナにご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

昨年の3月25日に始まった新型コロナウイルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、段階的な緩和が行われ、9月に第1波の感染拡大のピークを迎えました。
9月以降は減少傾向が続いていましたが、今年の3月以降に第2波が深刻となり、現在も予断を許さない状況が続いています。
これまでに累計感染者数は2917万人、死者数は35.9万人を超えました。

食事の奉仕は、6月5日に500皿(第107回目)、6月8日に500皿(第108回目)を配ることができました。
メニューはどちらもダール・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)です。
現在は週2回のペースで、経済的に困窮する人々が暮らす地域を中心に、車両で移動しながらの奉仕を行っています。

第2波の感染拡大が深刻となって以降、インド全体で40万人を超えていた1日の新規感染者数は、今週に10万人を下回りました。
食事の奉仕を行う首都のデリーでも、ピーク時に2万8千人を超えた1日の新規感染者数は、今週には200人台になる日も出てきています。
4月19日から続いていたデリーの都市封鎖は段階的な緩和が行われ、これまで運行が停止されていたメトロも50%の乗車率で再開されるなど、徐々に社会経済活動が戻り始めています。

インドでは、昨年の3月に全土封鎖が始まってから、経済的弱者への支援が政府主導のもとで行われてきました。
約8億人の経済的弱者へ、毎月1人当たり5kgの穀物(+1世帯あたり1kgの豆類)が無料で配給されています。
ここでその期限が迫っていましたが、このような状況の中、無料配給の支援が11月まで延長されることが発表されました。
しかし、仕事の再開の目処が立たない中、生活必需品の価格が上昇しており、大家族で暮らす経済的に困窮する人々の生活は困難を極めています。

人口が多く多様な文化が生きるインドでは、誰もが平等に受けられる細やかな社会福祉制度の実施は容易ではなく、それを補ってきたのが地域に根付いた人々の自発的な活動です。
古くから受け継がれてきた布施の伝統が生きるインドの社会には、ここで学ぶことが非常に多くあります。
こうした時に学びながら、社会の平和を願い、今後も積極的に活動することを心がけたいと感じます。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
次回の奉仕後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

ラタ・ヤートラー2021

神聖な存在をより身近に感じる瞬間が、インドで過ごす日常には溢れています。偉大すぎて掴みがたいその存在も、インドの世界の中では不思議と親しみやすいものとして際立ち、人々を優しく迎え入れます。そんな神様の一人が、これから盛大な祝祭を迎えようとしているジャガンナータ神でした。

極彩色に彩られた姿、真ん丸とした大きな目、そして愛らしい表情が、一目見ただけで心の奥深くまでぐっと入り込み、大きな存在感を放っていたことを思い出します。ジャガンナータ神は、主に東インドで崇拝される、ヴィシュヌ神、もしくはクリシュナ神の化身とされる神様であり、最も盛大な祝祭が、2021年は7月12日に祝福される「ラタ・ヤートラー」です。

ラタ・ヤートラーは、東インドに位置するオリッサ州の聖地プリーにて、豪華な山車が街を練り歩くお祭りとして知られています。一説に、悪行を働いていたカンサを打ち破ったクリシュナ神が、兄のバララーム神と妹のスバドラー神と共に山車に乗り帰還したことを祝福するお祭りであるといわれ、豪華絢爛な山車と共に進むジャガンナータ神の姿が多くの人々を惹きつけます。

そんな山車は馬車とも捉えられ、精神性を学ぶ上で多くの例えに用いられるものです。カタ・ウパニシャッドにおいては、「真我(アートマン)は車主であり、肉体は馬車、理性が御者、そして意思が手綱である。」(カタ・ウパニシャッド第3章3~4節)と、人の体、心、そして精神のあり方が述べられています。

苦楽を生み出す感覚器官に操られる肉体を、意志と言う手綱を持って導くことは、精神性を向上させるための道において、最も強調される努めるべく行いの一つです。その先にあるものは、体、心、そして精神の統一であり、乱れのないその小さな世界の中において、誰もが偉大な存在に気づくに違いありません。

ジャガンナータ神を乗せた一つの大きな山車が、集まった個々の手によって真っ直ぐに導かれる様子こそ、一人一人が偉大な存在の下に一つであることを物語っています。心が主に定まる時、そこにはいつの時も平安があることを私たち自身が証明しているかのように映ります。

祝祭を通じ、そうした精神性を向上させる教えが、一瞬一瞬に溢れているのがインドでの生活です。ラタ・ヤートラーは9日間に渡る祝祭です。インドの各地から、また世界の多くの場所で、この愛らしい神の下に人々が歩み寄り一体となります。そのエネルギーが生み出す平安が、世界を包み込むことを心から願っています。

(文章:ひるま)

国際ヨーガの日2021

2021年6月21日は国際ヨーガの日です。

国際ヨーガの日は、ヨーガの普及を目的としたもので、インドの現首相モーディー氏の提案を受け、2014年12月11日に国連で決定されました。今年が第7回目の国際ヨーガの日となります。

6月21日は、一年の内で昼間の長さが最も長い夏至にあたります(夏至の日にちは前後にずれが生じます)。夏至はさまざまな慣習で重要な意味を持ち、太陽礼拝が重視されるヨーガにおいても、特に重要視される時です。

インドの暦では、夏至の後の最初の満月が師を讃えるグル・プールニマーとして祝福されます。一説に、ヨーガの伝承は、その起源であるとされる偉大なグル、シヴァ神によってこの日(夏至)に始まったと信じる人々もいると伝えられます。

新型コロナウイルスの影響により、昨年に続き、大規模なイベント等は行われないようですが、オンラインでのインベントが広がり参加しやすい時でもあります。この機会に、インド古代の叡智であるヨーガに触れてみると良いでしょう。

ニルジャラ・エーカーダシー2021

2021年は6月21日にニルジャラ・エーカーダシーが祝福されます。

ヴィシュヌ神に捧げられるエーカーダシーは、断食を通じて感覚器官を統制し、自己を清めるための吉日として知られ、この日は完全な断食、もしくは穀物を除いた果物などの食事が行われます。

月の満ち欠けのそれぞれ11日目にあたるこのエーカーダシーは、年間でおよそ24回訪れます。そして、これから迎えようとしているニルジャラ・エーカーダシーは、一年の内でももっとも厳しい断食が行わる時となります。「ニルジャラ」は「水の無い」を意味し、敬虔な人々は水すらも口にしません。ニルジャラ・エーカーダシーにおいて、水すらも飲まずに断食を成し遂げた者は、一年の24回のエーカーダシーを全て達成したことに値するとも伝えられるほどです。

ニルジャラ・エーカーダシーを迎えるジェーシュタ月(5月~6月)は、インドの多くの地域が一番の酷暑期にあたります。この時、水すらも口にしない断食を行うことは大変な苦行を意味し、これを達することにより、肉体だけでなく、精神が深く清められると信じられています。

断食はウパヴァーサと呼ばれ重要な行いとされますが、エーカーダシーの断食を終える時はパーラナと呼ばれ、これも重要視される時です。パーラナは月の満ち欠けの12日目にあたるドヴァーダシーの日の出後といわれます。2021年のエーカーダシーとパーラナは以下の通りです。

・日本時間(東京)
エーカーダシー:6月20日午後7時51分〜6月21日午後5時01分
パーラナ:6月22日午前4時26分〜午前7時21分

・インド時間(ニューデリー)
エーカーダシー:6月20日午後4時21分〜6月21日午後1時31分
パーラナ:6月22日午前5時24分〜午前8時12分

エーカーダシーの断食の実践により、心身の奥深くにまで行き渡る浄化は、より明瞭な意識を授けてくれます。この日、エーカーダシーの断食に挑戦してみるのも良いかもしれません。

参照:2021 Nirjala Ekadashi

たった一つのアイテムとの出会いが

人生において師との邂逅や、ある技術のとの出会い、など、ある種の出会いが運命を大きく変えることがあるのは、よく知られています。
同じようにたった一つのアイテムとの出会いが運命を大きく変えてしまうこともあり得るのです。
そのアイテムは、霊的な分野であれば小さな宝石だったり、ルドラークシャだったり、ヤントラだったりするかもしれません。

霊的に運命を大きく変えるようなアイテムはたいていその方のキーになっている特定のチャクラに働きかけたりするのですが、そのアイテムとの出会いの裏側には、もしかしたら幾つもの輪廻転生が絡んでいるのかもしれません。
つまり単にそのチャクラに影響を与えるだけでなく、そこにため込まれた過去世からの膨大な情報にも働きかけ影響を与えると考えられるのです。

また切り口を変えれば、そのアイテム自体を、その方が実際に過去世で使用していた可能性もあります。

そういうものを手にする幸運を出会えるかは、その方の運、と言ってしまえばそれまでですが日常的によいものを目にし、触れる習慣をつけることも大切です。
聖なるアイテムを普段から身に着け、使用しながらサーダナ(霊的修練)をする習慣は、アイテムへの親和性や運気そのものを飛躍的に向上させ、将来出会うであろうオンリーワンの素晴らしいアイテムへ導くプロローグになりうるかもしれません。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』

ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定

ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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