新型コロナウィルス支援募金活動報告(その17)

新型コロナウィルス支援募金にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、経済状況の悪化を受け、6月以降、段階的な措置の緩和が行われています。
この措置の緩和により感染拡大が続き、累計感染者数は520万人を超えました。

感染の拡大に歯止めがかからない状況が続いていますが、更なる封鎖の緩和が続き、社会経済活動の再開が進んでいます。
これにより、4月の中旬に始まった動物の餌食は、9月5日を持って一旦終了しています。
ドッグフードは240kg(Rs.29500(約43000円))、ミルク(500ml)は1215パック(Rs.27945(約40000円))を与えることができました。
これまでのご支援に、改めて心より御礼申し上げます。

また、皆様からは動物支援のご寄付をたくさんいただき、9月16日にデリーで動物を保護する施設へ医療物資を届けることができました。
医療物資の支援は第4回目となり、獣医師の指導のもと、今回はRs.48021(約68000円)の医療物資を手配しました。
薬局にて8%の割引をいただいたため、配送料を含め、支払った金額はRs.44679(約63000円)となっています。

医療物資は怪我をした動物のための治療薬や、衰弱した動物のための栄養剤が主なものとなりました。
保護施設へは、前回からおよそ1ヶ月半ぶりの訪問となりましたが、依然として動物の保護が増え続けているといいます。
医療物資はいくらあっても足らないと、施設のスタッフの方は口にしていました。
この状況の中で、継続してたくさんのご支援をいただいていることに、感謝してもしきれないと、皆様への感謝をお預かりしています。
今後も、動物を保護する施設への医療物資の支援を継続していく予定です。

インドでは、新型コロナウィルス感染の死亡率は低く抑えられていることが伝えられています。
封鎖による社会経済活動への影響が大きく、今後は新型コロナウィルスとの共生に向けて生活を見直していく必要があるとされ、少しでも万物が安全に健やかに暮らすことができるように、活動を続けていきたいと思います。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

カンニャークマーリーの聖地

太陽が海から登り、そして海に沈む聖なる岬として有名な、インド最南端のカンニャークマーリー。
アラビア海、インド洋、ベンガル湾の3つの海が交わる聖地として有名なこの岬は、51のシャクティ・ピータ(シヴァ神の最初の妻サティの身体の一部一部がある場所)のひとつにも数えられます。

カンニャークマーリーは、ドゥルガー女神の化身であり、処女の女神として崇められる神格です。
その女神が宿るこの岬は、数あるインドの聖地の中でも、女神崇拝に熱心な人々にとっては欠かすことの出来ない聖地にあたります。

大昔、処女にしか殺されないという力を持ったバナースラという悪魔がいました。
力の弱い乙女に殺されることはないと、バナースラは尊大になり、世界を恐怖に陥れます。
世界の安寧を取り戻すために、神々は祈り、やがてカンニャークマーリーが生まれました。

カンニャークマーリーは、適切な時期にバナースラを倒すために、シヴァ神に心を定め、苦行を続けます。
シヴァ神はその美しさにカンニャークマーリーとの結婚を決め、カンニャークマーリーもシヴァ神を待ち続けます。

しかし、カンニャークマーリーが純潔を失ってはバナースラを倒す力が失われてしまうと恐れたナーラダ仙の企みによって、シヴァ神との結婚は立ち消えました。
それ以来、カンニャークマーリーはこの地で苦行を続けているのだと伝えられます。

この地で交わる3つの海は、例えば、過去・現在・未来のような、変化する時間のように映ります。
決してひとつにならないその時間に翻弄される私たちは、真実を見失うことも少なくありません。
そこで生じる無知の暗闇の中で、さまざまな悪を生み出してしまうことも事実です。

3つの海がひとつに交わる聖地で、悪を倒すべく世界を守り続けるカンニャークマーリー。
そのエネルギーが渦巻くこの聖地においては、太陽が登り、そして沈む、その時間の流れを見つめる自分に気づく瞬間がありました。
それは、自分自身の中心に灯る、真実の光を知る瞬間でもあったように思います。

カンニャークマーリーの聖地が自分自身の内に宿る時、私たちは時間を超え、今というひとつの瞬間を純粋に生きることができるに違いありません。
一人ひとりがそうして真実の中で生きることができれば、世界には平和が満ち、やがてカンニャークマーリーはシヴァ神と一体になることができるはずです。

(文章:ひるま)

※カンニャークマーリーにまつわる神話には、この他にもさまざまに異なる神話が伝わります。

新型コロナウィルス緊急アンナダーナ活動報告(その20)

新型コロナウィルス緊急アンナダーナにご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、経済状況の悪化を受け、6月以降、段階的な措置の緩和が行われています。
食事の奉仕を行なっている首都のデリーでは、9月からのUnlock4.0の段階でメトロ(地下鉄)が再開されるなど、人の移動がこれまで以上に増えています。
検査数が増えているのもあるようですが、一時期は収束したかのように見えた感染の拡大も、現在は1日に4000人を超える新規感染者数が連日報告されています。

食事の奉仕は、9月12日に500皿(第31回目)、9月15日に500皿(第32回目)を配ることができました。
メニューはどちらもダール・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)です。
現在は、経済的に困窮する人々が暮らす地域での奉仕が続いています。

およそ2週間続くピトリ・パクシャと呼ばれる先祖供養の期間中である今は、大きな祝祭は落ち着く時となります。
この先祖供養の期間は特に、助けを必要としている人に進んで手を差し伸べることが勧められており、この期間中に食事の奉仕を続けて実施できたことに感謝の念を感じます。


皆様からの温かいお気持ちをたくさんいただき、封鎖が始まって以来行なっている食事の奉仕は30回を超え、15000食以上を奉仕することができました。
社会経済活動が完全にストップした当初の封鎖に比べ、現在は多くが再開されていますが、失業者の増加により、治安の悪化や犯罪の増加も懸念されています。
新型コロナウィルスと共生をしていくこれからの生活において、より明るい社会のために少しでもお役に立つことができますよう、これからも尽力して参りたいと思います。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
次回の配給後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

秋のナヴァラートリー2020

ナヴァラートリーとは、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティー女神をお奉りするヒンドゥー教の三大祭典のひとつです。「ナヴァ」はサンスクリット語で9をあらわし、「ラートリー」は夜を意味します。したがって、ナヴァラートリーとは、9日間の夜となります。この祭典は、春と秋の年2回、9日間にわたって行われます。ヒンドゥー教のカレンダーでは、月齢にしたがっているために毎年開催時期が多少前後しますが、2020年は10月17日から25日まで行われます。

ナヴァラートリーの9日間は、礼拝する神さまに応じて、3日間ずつに分けられます。はじめの3日間は、わたしたちの心の中に潜む不純物や悪徳、欠点を破壊するため、強力な戦士でもあるドゥルガー女神を礼拝します。次の3日間は、すべての帰依者に尽きることのない富と幸福を授けるといわれるラクシュミー女神を礼拝します。そして、最後の3日間は、創造主ブラフマーの妻であり、学問と芸術、そして叡智を授ける女神であるサラスワティー女神を礼拝します。わたしたちは人生のさまざまな局面で、神々からの祝福を求めて、3つの側面をもつそれぞれの女神さまにお祈りを捧げます。そのために、この祭典には9日間が費やされます。

ナヴァラートリーの期間中、真摯な帰依者の中には、断食をしながら、健康や繁栄を願って祈りを捧げる人々もいます。じぶん自身の日々の生活を見つめ直して、人生の向上につながる新しい習慣をはじめるには、昔からナヴァラートリーはこの上ない吉祥の日であるといわれています。

また、ナヴァラートリーはドゥルガー・プージャーともいわれ、ドゥルガー女神がとりわけ熱心に崇められる時です。マヒシャースラという悪魔によって世界が征服され大変な混乱に陥っていた時、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神の3神が力を合わせると、神々の力をすべて兼ね備えた悪を倒す最強の戦士として、ドゥルガー女神はこの世界にあらわれました。

ドゥルガー女神は9日間の戦いの後にマヒシャースラを倒します。この9日間はナヴァラートリーとして祝福され、ドゥルガー女神がマヒシャースラを倒した日として最後に迎えるのが、2020年は10月25日のダシャラー祭です。

私たちは悪質な感情や思考の数々にまみれることがあります。季節の変わり目は、そういった悪質がとりわけ強くなる時ともいわれ、まるでマヒシャースラに支配されたかのように、私たちの内は混乱に陥ります。ナヴァラートリーは、そんな季節の変わり目に訪れます。9日間にわたる断食や瞑想を通じてドゥルガー女神を呼び覚まし、その力を礼拝することで、自分自身の内は浄化され悪質は倒されます。そうして私たちは清らかな心身を取り戻し、ダシャラー祭を祝福します。

ナヴァラートリーは、自身の内面に潜む不浄な傾向を克服するために、非常に重要な期間とされています。この神聖な期間を活かして、わたしたちの内面に潜む悪魔を討ち滅ぼすことができるよう日々を過ごされてみるとよいでしょう。

参照
[1] “Navaratri” from Wikipedia, Free encyclopedia, http://en.wikipedia.org/wiki/Navratri

視力向上のためのスーリヤ・マントラ

視力の向上、視力の回復のために唱えることが勧められる太陽神のマントラです。

チャークシュシャ・ウパニシャッドでは、目や視力に関する様々な病の治療法が記されています。そこでは、太陽神へ祈りを捧げることが、視力の向上、視力の回復に繋がると説かれます。

太陽は、私たちを光に導く存在です。古代より、賢者や聖者たちは目や視力の健康のために常に太陽を礼拝してきました。健康や活力を授け、暗闇に光をもたらす存在として、太陽は現代でも広く崇められています。


・ॐ ह्रां ह्रीं ह्रौं सः सूर्याय नमः
・om hrāṁ hrīṁ hrauṁ saḥ sūryāya namaḥ
・オーム・フラーン・フリーン・フラウン・サハ・スーリヤーヤ・ナマハ

万物は、視力、光、知識、そして神性の輝きといった力を太陽から受けています。チャークシュシャ・ウパニシャッドは、太陽は私たちを無知の暗闇から解放する存在であると伝えています。

第78回グループ・ホーマ(ピトリ・パクシャ)無事終了のお知らせ

第78回グループ・ホーマ(ピトリ・パクシャ)にお申込みいただきました皆様、誠にありがとうございました。

先祖供養のための第78回グループ・ホーマは、9月12日に無事に終了いたしました。

プージャーの写真を以下に掲載させていただきます。

神々の祝福と、より良い体験がありますよう、心よりお祈り申し上げます。
第78回グループ・ホーマの実施内容はこちらよりご覧いただけます。

アディカ・マーサの心

2020年は9月18日から10月16日まで、インドでは閏月にあたるアディカ・マーサが生じます。
アディカ・マーサは、ヒンドゥー教の暦において、1年およそ354日で巡る太陰暦を、およそ365日で巡る太陽暦と合わせるために、約2年半に1度生じる特別な月にあたります。
このアディカ・マーサは、ヴィシュヌ神の特質をすべて受け持ち、霊性修行を行う最高の月であるといわれることがあります。

アディカ・マーサが生じた時、例外的で変則的なその暦は、誰からも好かれることなく、拒絶され、呪われることもあったと伝えられます。
心を痛めたアディカ・マーサは、この世界を守り維持するヴィシュヌ神に祈り、救いを求めました。

暦に調和をもたらす重要な役割を担うアディカ・マーサを哀れんだヴィシュヌ神は、正義や美徳に秀でた最高の者を意味するプルショーッタマという名前を与え、保護します。
このアディカ・マーサを礼拝する人は、あらゆる罪を焼き尽くし、物質界で至福の人生を享受した後、解脱に至ることができると信じられます。

私たち自身、アディカ・マーサのように、人と違うことを思い悩むことが少なくありません。
物事が食い違ったり、うまく一致しなかったりすることで、日々を生きづらく感じることも事実です。
その自分自身の置かれた状況の中で、さまざまに限界を定め、不自由な境遇を作り出してしまうことも往々にあります。

アディカ・マーサは、誰からも好かれず、拒まれ、呪われることがあっても、その道を見失うことはありませんでした。
ヴィシュヌ神という至高の存在に心を定めることで、最高の者を意味する名前を与えられただけでなく、アディカ・マーサを礼拝する人々のあらゆる罪を清めるという恩恵を与えられました。

アディカ・マーサのように、常に神々に心を定めることで、自分自身の本質を見失うことなく、至福の中で生きることができるはずです。
これから迎えるアディカ・マーサは、神々の礼拝やマントラの詠唱、布施や奉仕といった霊性修行を行う大切な時です。
この特別な時に行う実践により、その偉大なエネルギーを賜ることができるに違いありません。

(文章:ひるま)

参照:Significance of Adhika Maas in Hindu calendar

新型コロナウィルス支援募金活動報告(その16)

新型コロナウィルス支援募金にご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、経済状況の悪化を受け、6月以降、段階的な措置の緩和が行われています。
この措置の緩和により感染拡大が続き、連日、1日に10万人近い新規感染者数が報告されています。

9月9日に、身寄りのない高齢者や孤児が暮らす福祉施設へ、第7回目の物資の支援を行いました。
前回の支援から約2週間での支援となり、施設側と不足している物資について確認の上、必要な食料品や生活必需品などを中心に物資を集めました。
配送料を含めた合計は、Rs.29550(約43000円)です。

現在、インドはピトリ・パクシャと呼ばれる先祖供養の期間が続いています。
布施の伝統が生きるインドですが、この先祖供養の期間は特に、助けを必要としている人に進んで手を差し伸べることが勧められています。
前回の支援から間もないですが、この大切な時に、皆様のお気持ちをお届けすることができればと思い、支援を実施することとなりました。
今回も施設のスタッフの方々だけでなく、入居者の方々も喜んで迎え入れてくださり、重たい物資もいつものように入居者の方々が率先して運んでくださいました。
皆様への心からの感謝をお預かりしています。

大変な状況が続く現在ですが、こうして思いやる心を失うことなく、与えること、与えられることを通じて、真に豊かな生活を築くことができればと思います。
多くの人々が困難に直面している中、皆様には継続してご支援をいただいておりますこと、改めて御礼申し上げます。
与える人、与えられる人、その想いが繋がり、世界に平和が広まりますよう、心より願っています。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

新型コロナウィルス緊急アンナダーナ活動報告(その19)

新型コロナウィルス緊急アンナダーナにご協力をいただいております皆様、誠にありがとうございます。

3月25日に始まった新型コロナウィルス感染拡大防止のためのインド全土の封鎖は、経済状況の悪化を受け、6月以降、段階的な措置の緩和が行われています。
この措置の緩和により感染拡大が続き、累計感染者数は420万人を超え、ブラジルを抜き世界2位となりました。
この感染拡大が続く中、9月1日からはUnlock4.0と呼ばれる封鎖の更なる緩和が発表され、デリーではおよそ半年ぶりに、閉鎖されていたメトロ(地下鉄)が再開されました。

食事の奉仕は、9月5日に500皿(第29回目)、9月8日に500皿(第30回目)を配ることができました。
メニューはどちらもダール・チャーワル(豆のカレーとご飯、1皿45ルピー)です。
Unlock4.0の段階となっていますが、デリーでは9月30日まで教育機関を閉鎖すると発表されています。
食事の奉仕では、毎回、子どもたちが元気に食事を受け取ってくれますが、半年以上も学校が閉鎖されることになり、甚大な影響が懸念されています。

現在の状況を通じては、日雇い労働などの不安定な就労状態にあった経済的に弱い立場にある人々が、もっとも深刻な影響を受けているとされています。
社会経済活動が再開されつつも、こうした人々が生活を再建することは容易ではありません。
政府も支援を行っていますが、草の根の活動を通じて、支援の手が届かない人にも皆様のお気持ちが届くように努めていきたいと思います。

この度の温かいご協力に、心より御礼申し上げます。
次回の配給後、改めて、ご報告をさせていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

チャンダン・ティラカの力

インドの生活の中で欠かすことのできない行いに、ティラカ(印)を塗布する行いがあります。主に額に塗布されるこのティラカは吉兆の印とも言われ、インドでは現代社会でも多くの人々がティラカを塗布し、日常を過ごしています。

体の重要なポイントに塗布されるティラカの中でも、特に眉間は重要視されています。眉間は真実を見るための第3の目がある場であり、それは第6のチャクラとしても知られます。イダー、ピンガラ、スシュムナーの3つの主要なナーディ(管)はここで集結するため、解脱の三合流点(ムクタ・トリヴェーニー)と呼ばれます。第3の目のチャクラのバランスは、英知、識別力、啓発を授けます。一方、この領域が不調和であることは、精神錯乱、無感覚、幻視などの原因となります。

この眉間に塗布するティラカで重要なのが、チャンダン・ペースト(サンダルウッド・ペースト)です。チャンダンは、神々が最も愛する神聖な香りと共に、その冷却作用が広く知られています。額がひんやりとする感覚は、緊張や高ぶる感情を静め、そして感じ取る神聖な香りは、心身を深く落ち着かせてくれるものです。その状態は、私たちの内に大きな平安を生み出し、霊性の向上へと導いてくれるものとされます。

チャンダン・ペーストは、両手を使って準備します。この時、イダー・ナーディとピンガラ・ナーディが混ざり合います。イダー・ナーディとピンガラ・ナーディは、それぞれシャクティとシヴァあり、月と太陽であり、それぞれが調和しながら活性化することで、人としての成長が助長されると信じられます。

一方、右手のみで準備されたチャンダン・ペーストは、ピンガラ・ナーディのみに働きかけ、亡くなった人に対して塗布されます。これにより、ピンガラ・ナーディのみが活性化し、遺体の分解が進むとともに、より早く自然に還ることができると伝えられます。

神像や神々の絵を礼拝する際にも、その眉間にチャンダン・ペーストを塗布します。これによりピンガラ・ナーディが目覚め、その神格のエネルギーが周囲に充満すると信じられます。

チャンダンはサットヴァのエネルギーを持つため、霊性を向上させる目的で使用する場合は、何も混ぜずに、聖水のみで作ることが勧められます。クムクム(朱粉)、ハルディ(ターメリック)、サフランなどはラジャスのエネルギーを持つため、日々の生活においてその2要素のエネルギーを活用したい場合は、クムクム、ハルディ(ターメリック)、サフランなどと混ぜて使用することができます。

参照:K V Singh, “Hindu Rites and Rituals: Origins and Meanings”, Penguin