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ムドラー

ヴァルナ・ムドラー

炎暑の夏が訪れ、体調管理が欠かせない時となりました。
水分補給を心がけたい時ではありますが、冷房や冷たい飲み物の影響で、体のむくみや不調を感じることも少なくありません。
ヨーガの伝統には、そんな夏の季節にふさわしい、身体の水分調整を促すムドラーの実践が伝わります。
それは、「ヴァルナ・ムドラー」と呼ばれます。

ヴァルナは、空や海の神として崇められ、水を操る力があると信じられる神格です。
ヴァルナ神は水の要素として私たちの身体に宿り、この世界での生活を可能にしていると伝えられます。
そんなヴァルナ神の力を呼び覚ますヴァルナ・ムドラーは、代謝や循環を促しながら、身体の水分バランスを調整する力があると伝えられます。

ヴァルナ・ムドラーは、火の要素を持つ親指と、水の要素を持つ小指の先端を合わせるムドラーです。
親指は火、人差し指は風、中指は空、薬指は地、小指は水というように、5本の指にはそれぞれ5元素の象徴があるとされてきました。
このヴァルナ・ムドラーの実践を通じては、火の要素によって水の要素が正しく活性化し、身体内で水分バランスが改善されると伝えられます。

加えて、このムドラーによって活性化すると伝えられるのが、スヴァーディシュターナ・チャクラです。
私たちの仙骨のあたりにあるとされるスヴァーディシュターナ・チャクラは水の要素を持ち、その名前には「自らが宿る場所」という意味があります。
水があらゆる生命の源であるように、それは自分自身のすべてが眠ると伝えられる場所です。

内なる世界と向き合うこうした実践を通じては、過去の経験から連綿と積み重ねられた潜在意識に触れる瞬間があります。
ムドラーは、そうして自分自身の内で習慣化した思考や行動に気づき、望ましい変化を生み出すための手段としても実践することができるものです。
それは、水が汚れを洗い清めるように、より深い意識と繋がりながら自らを浄化し、進化を促してくれるものでもあります。

こうしたムドラーの実践は、巡る季節を健やかに過ごすだけでなく、人生というさらに大きな巡りにおいて、まっすぐに進歩しながら生きるための力を与えてくれます。
価値あるこれらの実践を取り入れながら、健やかで実りある日々を過ごしたいと感じます。

(文章:ひるま)

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