マンガル・ドーシャは、火星(マンガル)の悪影響が引き起こす男女間の問題、結婚、家庭生活の問題とされます。
男女の出会いにおいて、大きな問題となる原因としてマンガル・ドーシャがよく知られています。
また、結婚生活における問題や、その他吉兆なイベントや仕事の障壁となる原因は、マンガル・ドーシャによるものと考えられています。
特に、結婚に関する問題は、このドーシャが非常に大きな影響を与えるといわれます。
火星の良い面では、活力、意志、自信、モチベーションなどの特性が挙げられますが、逆にこれらは、対立、競争、支配などに繋がる可能性があります。
火星が特に「クジャ・ドーシャ」の影響を受ける時は、早すぎる死、パートナーの死などの象徴となることがあります。
チャート上で火星が傷ついているホロスコープは、マンガリック・ホロスコープとして知られ、悪影響がもたらされると信じられています。
これは、火星がナタル・チャート(出生時の天宮図)において、1, 4, 7, 8, 12室のいずれかに配置される場合に当たります。
特に、結婚において良くない影響を与える配置として知られ、不快、苦痛、緊張関係、別居、離婚の原因と考えられています。
ただし、マンガリック・ホロスコープを持つ2人が結婚した場合は、これらの影響はキャンセルされるといわれています。
また、この影響は28歳を超えると衰えるとも言われ、それ以降の結婚が多く勧められる場合もあります。
マンガル・ドーシャの対策法
・火曜日に断食を行い、日没後にトゥールダール(キマメ)の食事をとる。
・火曜日に、マンガル・ドーシャ解消のためのマントラを108回唱える。
・火曜日に、ハヌマーン神の神像や絵の前に座り、ハヌマーン・マントラを108回唱える。または、ハヌマーン・チャーリーサーを最低1回唱える。
・火曜日に、マンガル・ヤントラ、もしくはハヌマーン・ヤントラを礼拝する。
・毎日、ガーヤトリー・マントラを108回唱える。
・火曜日に、先の尖った鉄の用具や鉄の物、赤い服、赤い石を寄付する
・専門家の指示に従い、レッドコーラルを身につける。
・マンガル・ドーシャのためのプージャーを行う。
・マンガル・ドーシャ解消のためのプージャー
・マンガル・ドーシャ・ニヴァーラナ・プージャー
・マンガル・マントラ・ジャパ&ヤジュニャ
・クンバ・ヴィヴァーハ・プージャー
・アルカ・ヴィヴァーハ(クンバ・ヴィヴァーハ)・プージャー
マンガル・ヤントラ、ハヌマーン・ヤントラの礼拝の手順
・早朝、もしくは夕刻に、身を清めた後、東や北東の方角にお祀りしたヤントラの前に座ります。もしくは、それぞれのヤントラに勧められる方角にお祀りしたヤントラの前に座ります。
・サンダルウッド・ペーストをヤントラの中央に塗布します。
・ドゥーパ・スティック(お香)に火をつけ、ヤントラに香りと煙を捧げます。
・金属製の器にアクシャタ(米粒)を入れ、ヤントラの前に捧げます。
・蝋燭やオイルランプ等に灯りを灯します。
・赤い石の数珠(レッドコーラルやカーネリアン)を用いて、ヤントラに対応するマントラをそれぞれ108回唱えます。
・マントラを唱えた後、心を穏やかにし、しばらくの間、瞑想を行います。
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