Vol.170:アーユルヴェーダ音楽療法入門32 アーユルヴェーダ音楽療法・用語辞典(入門編)

ア行(1)

しばしば「Be(ベー)」と同様に、「否定の意味」で接頭字的に使われる。
例:アダルマ=ダルマ(正しい道理・行為)に対して誤った方法・行為の意
アパッティヤ=パッティヤ(適合)に対して不適合の意
アサッディヤ=サッディア(根治する病)に対して不治の病の意
アヴィディヤ=ヴィディア(叡智・知識)に対して無知の意
アドゥワイタ=ドゥワイタ(二元論)に対して不二一元論
アラウキカ=ラウキク(学問的)に対して非科学的・平凡の意
アスィッダ=スィッダ(真理)に対して虚偽・誤信・未証明の意
アサダーラーナ=サダーラーナ(広範囲)に対して狭範囲の検証の意

アバーヴァ 欠乏
アバーヴァ・パダールタ:欠乏症:アバハーヴァ(欠乏)+パダールタ(来す)

アバンガ・オビー マハラシュトラ(州/県/地方)のバクティー(ヒンドゥー献身運動)讃歌。

アビヤンガ
「アビ(対峙)+アンガ(胴/体)」Ayuruvedaに於ける直接的な施術の意。
近年ではもっぱら「オイル・マッサージ」のこと。

アボーグ
古代科学音楽(Shastriya-Sangit)から派生した、ヒンドゥー教布教芸術に於ける「Perfoming-Art」としての古典音楽「Gandharva-Sangit」で確立した「作曲された主題群」のひとつ。「第四主題」
「プラヴァンダ様式」「チャトゥール・アンガ様式」の一部に起用される。
古代の終わりに「古典音楽」が大改革を強いられた際、中世に生き残った様式「ドゥルパド」に継承された「四主題」の四番目。(プラヴァンダでは第五主題)
主題(スターイー:基音Sa~主音のある中心的音域)
第二主題(アンタラー:属音MaもしくはPa~副主音で展開する)
第三主題(サンチャリー:スターイーの8v展開)に次ぐ、
第四主題(アボーグ:先行三主題の総合または、残された部分の展開)の役割分担がある。

アボーギ Ragaのひとつ。短三度、短七度のカフィー系に分類される古いRaga
五度と七度を割愛する五音音階(アウダヴァ・ジャーティー)基音持続法の属音五度を持ちいることが出来ないので完全四度で代用する。その結果、第四音が基音に聴こえるというパラドクスが生じる。

アビナーヤ 古典舞踊に於けるジェスチャー表現。
広義には、「手首からの先の表現:ムドラー」を含むが、狭義では、主に「顔の表情の表現」を指す。

アヒール・バイラウ Ragaのひとつ。本来短二度のRaga:バイラウで、長二度を用いる。
名前の由来は「アヒール族の民謡から採集したから」と言われるが不詳。

アチャルヤ 専門家、巨匠、サンギータッチャルヤ:音楽家、
ムリダンガッチャルヤ:ムリダング(両面太鼓)の名手。一般・並水準よりは高いがヴィドゥワン程ではない。ブラフマチャリアも同様の熟語だが、正式なヴェーダ科学では殆ど言わない。「神掛かり」的な意味になってしまうが、逆に反一元論になる。かと思えば、或る宗派では「性的エネルギー」などとする。

アダーラ・サラジュ 絶対不変・普遍のサ(Sa/インド階名ドレミのド)

アドブータ Gandharva-Sangit以降の芸術作品に関連させた「九つの感情」のひとつ。「驚き」

アドルスタ 目に見えない自然の法則

アドゥルスタート (予期せぬ)神の啓示

アドウィタ・プラマーナ 不二一元論に基づく体験
対:ドウィタ・プラマーナ:二元論に基づく体験

アドウィタ・ヴァーダ 不二一元論

アデャーヤ 字義は「章」。13世紀のGandharva-Sangitの解説書「サンギート・ラトナーカル」の各章で、転じて「各学」的に用いられる
例:アルス(解釈)・アデャーヤ(章)→音楽学
アスト(楽器)・アデャーヤ(章)→楽器学
ラーガ(解釈)・アデャーヤ(章)→旋法学

アラ 二分の三の意。
アラ・チャウタールは、チャウタール(12拍子)の末尾に二分の三を入れて14拍子にしたもの。

アール・ラヤ 二分の三の意。1.5拍でくくるようなリズム分割。
大阪の昔のヒット曲の「飛んで飛んで飛んで飛んで」がこれ。広義には、「偶数分割リズム(2拍子系4拍子系など)の三つくくり」の意

アグニ 1)火
2)「パンチャ・ブータ(五元素)」に於ける形而上的な「火」食物を燃焼・分解させる力。
3)ブラフマン教の「火の神」ヒンドゥー時代にも生き残る。

アーグニャ 六番目のチャクラ(体の下部から数える)。第三の眼辺りにある。

アグニヴェーシャ プナルヴァス・アートレーヤの六名の弟子のひとり。チャラカの師。 六サンヒター中、最良とされるアグニヴェーシャ・サンヒターを著す。

アーハタ・ナーダ 声帯による肉声や、弦を弾いて鳴らす弦楽器、吹いて鳴らす管楽器などで
「物理的に発音された音」「人間の耳に聴こえる音」。しかし、そもそもは「ナーダ:宇宙の波動」を声帯や楽器が受信して「人間に聴こえる音」となったと説く。
対:「アナハタ・ナーダ」

アーハーラ 字義は燃料、食物。現象的・現実的(形而下)の食物(広義のごはん)の「アンナ」に対して、形而上的意味合い(例えば「滋養」など)を含む。

アハーラ・シャクティー 食物・滋養によって得た力。及びそれらが持つそもそもの力。転じて「食物に対する力・感受性=食べる力」をも言うが、「消化力(ジャーラナ・シャクティ)」と混同される。

アハムカーラー 意識。自我意識。一般的に一般人が認識する「意識/自我/自分/自覚」
「コーシャ(鞘)論」では、最も外側。「気分感情領域」
現代人は、こればかりを「自分」と思い込む悪しき風潮(常識)が蔓延。言わば「国家最高権力者」のようなもので、これの質・内容・精神性、及び「これを制御する論理思考の有無」によっては、国民(臓器や細胞)はとんでもない苦しみを味わう。

アジールナ 消化不良、胃腸疾患、

アーカーシャ   「万物の五元素:パーンチャ・ブータ」のひとつ「空」
古代ペルシアの「四元素」の「気・空」を二分し「ヴァーユ:風」と分別した。「空気・大気」であり「空間」でもある。「ヴァーユ:風」の動的な性質に対し「静的」「無的/虚空」。

アクシャーナーン 感覚。形而上的意味の深い「インドリア」に対し、日常的に私たちが意識している「感覚」。言い換えれば「インドリア」を理解せねば、「生命体としての感覚」を読み・語りすることは出来ない。

アクシャラ 1)単位、普遍的で抽象的。絶対値を語らない時の「粒、コマ、節」
2)リズム型の最小単位。例:2+3アクシャラは、1アクシャラが八分音符ならば2.5拍だが、1アクシャラが四分音符ならば5拍になる。

アークンチャーナ 生命体の「五作用:パンチャ・カルマ/ラウキカ・カルマ」のひとつ「縮小させる/収束・収斂作用」
対:プラサーラナ(拡大させる/拡散)

アライヤ・ビラーワル 「アルハイヤ・ビラーワル」と綴る。Ragaのひとつ。
短七度を用いるので「カマージ系(That)」的だが、音の動きは、完全に「ビラーワル系(長七度)」。Performing-Artでは、タート代表格:Raga-Bilawalより好んで演奏される。

アーラープ Gandharva-Sangit以降の古典音楽に於ける「前奏曲」
古代科学音楽(Shstriya-Sangit)では、歴然とした一楽曲様式。
Ragaの真髄(プラクリティー)を完全に具現するので、「前奏曲」という観念は本来は誤り。むしろこれが「本曲」で、その後の太鼓が加わる部分は言わば「お楽しみ=デザート」と考えるべきでもある。
「自由リズム(リズムサイクルもビートも無い)」で歌われる(演奏される)ドルゥパド様式以降では、ビート感(リズムサイクルは無い)を持つ部分が加わり、中世後半の器楽(ガット様式)では、更に速いテンポで超絶技巧を聴かせる部分も付加された。

アーローチャカ・ピッタ 「トゥリ・ドーシャ」のひとつ「ピッタ」に関連する「5要素:パンチャヴィダ・ピッタ」(Sub-Doshaと言う人も多い)のひとつ。眼、視力に働く

アーマ 未消化物。排泄物。実際は、「未消化物・老廃物・菌や組織の死骸」
などが混沌と混同されている。

アーマッド 1)16世紀~19世紀、今日のUP州に展開した帰化アフガン外人部隊駐屯地ローヒルカンドのアフガン系伝統古典音楽に於ける楽曲構成部部分。字義はペルシア語の「登場・出現・呼び込み」
2)上記1)の地域が後にアワド王朝領となり、そこで発展した古典舞踊カタックの構成部分のひとつ。イスラム宮廷色が濃い。

アーマーシャヤ  胃

アムラ 「ラサ(味)」のひとつ。酸味

アムシャ 副主音。より古代では「主音」。中世では「開始音」。近現代では、副主音はサムヴァーディーの語に置き換えられ、存在感を失う。

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(文章:若林 忠宏

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