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ムドラー

シャームバヴィー・ムドラー

内なる幸せを見出すことは、霊性を育む教えを実践する中で何よりもの大きな目標となるものです。永遠であり、決して変わることのないその幸せを獲得することは、霊性を探求する人々だけでなく、誰しもの願いであるかもしれません。

その幸せを得るために、さまざまな修練が伝えられ、ここインドでは現代でも広く実践されています。その中に、シャームバヴィー・ムドラーと呼ばれる修練があります。第3の目があるとされる眉間を見つめる(両目の焦点を眉間に合わせる)このムドラーには、幸せを得るための大切な意味が秘められています。

シャームバヴィー・ムドラーは、ただ眉間を見つめるだけの修練ではありません。眉間にある第3の目は、真実を見る目であり、またシヴァ神の象徴として知られています。シヴァ神には「幸福」という意味もあるように、このムドラーを通じ見つめるものは、まさに真の「幸せ」です。

シャームバヴィー・ムドラーでは、左右の目の焦点をその中心に合わせることから、左右の脳のバランスに始まり、心身のエネルギー・バランスにも調和や均衡が生まれると伝えられてきました。自分自身の肉体の内でさまざまに生じるエネルギーを、シヴァ神のもとに統一させるこの行いは、調和の中で永遠の幸福(シヴァ神)を得るための大切な術に他ありません。

シヴァ(精神、男性原理)とシャクティ(物質、女性原理)の結合が究極の解脱としても捉えられてきたように、このムドラーを通じ得る、自身の内の相反するエネルギーの穏やかな調和は、私たちに内なる幸せを経験させてくれるものでもあります。

現代社会において、目まぐるしく変化する外界の様相は、この目を通じ、私たちの内なる世界にも大きな影響を与えています。目を統制し、外界と内界とのバランスをとることも、私たちに大きな安らぎを与えてくれるもののように思います。

シャームバヴィー・ムドラーは簡単そうに見えても、少しの時間集中するだけで、目の周辺部が非常に大きく働くことが分かります。このムドラーは、多くの場合、目を開けたまま行うよう伝えられますが、閉じたままでも行うことのできる修練です。空いた少しの時間でも、このムドラーを通じ、内なる幸せを見る修練をしてみるのも良いかもしれません。

(文章:ひるま)

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