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ムドラー

ターダーギー・ムドラー

毎年、秋が深まった暗い新月の夜を照らすように祝福されるディーワーリーの祝祭。
光の祭典として知られるこの祝祭を境に、インドでは続いていた4ヶ月にわたる雨季が終わり、季節が変わり始めます。
このディーワーリーの後には、太陽神を崇める祝祭が行われるなど、これからは日照時間が短くなり、太陽の暖かさを欲する季節を迎えます。

万物を豊かに育む太陽へは、太古の昔から世界の各地で深い祈りが捧げられてきました。
インドでは、そんな太陽を崇める多くの慣習が現代にも受け継がれています。
ヨーガにおいては、心身の健康を維持する大切な方法として、太陽の礼拝が実践されています。
そのひとつに、ターダーギー・ムドラーがあります。

ターダーギー・ムドラーは、前屈をしながらお腹に池のような窪みを作る体位のムドラーであり、池のムドラーとして知られます。
それは、私たちの内なる太陽を呼び覚ますムドラーとして実践されてきました。
ヨーガの経典であるゲーランダ・サンヒターでは、次のように説かれます。

「パシチモーターナの体位をなし、胃の部を引っこめて池の形にする。これがターダーギーであって老と死を無くする。」
ゲーランダ・サンヒター第3章61節(佐保田鶴治、「続・ヨーガ根本経典」、平河出版社)

ターダーギー・ムドラーの実践は、まず、両足を前に伸ばして座った状態で始めます。
次に、前屈みになり、可能であれば足先を両手で掴みます。
この時、頭が足につくまで前屈をする必要はありません。
そして、息を吐きながら顎を喉元に引き寄せ、お腹を池のように凹ませます。
この状態で少しの間、呼吸を止めます。
その後、ゆっくりと身体をもとの位置に戻し、息を吸います。
これを複数回、繰り返します。

こうしてヨーガのポーズに取り組みながら、プラーナーヤーマ(呼吸法)やバンダ(締め付け)に集中する行いが、体位のムドラーとして知られています。
そして、このターダーギー・ムドラーの実践により活性化されるのが、太陽の象徴を持つマニプーラ・チャクラです。

マニプーラ・チャクラは私たちのお臍のあたりにあり、火の要素を持つと共に消化を司る力があるとされます。
それは、太陽神経叢に対応し、太陽が万物に光を与えるように、全身にエネルギーを注いでいると伝えられます。

自然と密接に繋がっていた古代の人々は、外界に見られる偉大な力を内なる世界に見出し、さまざまな方法でその力を崇拝してきました。
冬を迎えるこれからの時、こうしたムドラーを通じてその力を呼び覚まし、暖かな光の中で健やかに生きることを学びたいと感じます。

(文章:ひるま)

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