世界を破壊し、万物に限りない恵みをもたらすシヴァ神の千の御名

神の言語であるサンスクリット語による祈りは、精神的・肉体的な問題を癒すヒーリング・サウンドとして作用し、人々の願望や、魂の欲求を満たすことができると信じられています。
その一つに、破壊神であるシヴァ神を讃える千の御名(シヴァ・サハスラナーマ)があります。

シヴァ神の御力と栄光は、宇宙全体に浸透し、生きとし生けるものすべての内に、意識として輝いています。
シヴァ神の偉大なる性質を賛美し、また伝統的な方法で礼拝することは、あらゆる分野での勝利をもたらし、究極的には内なる神の存在を悟り得ます。
シヴァ神は、もっとも微細な象徴のアーカーシャでもある至高の存在です。

ヴェーダにおけるルドラとしての姿では、真理の悟りへの障害となる暗黒と悪を滅ぼします。
ダクシナームールティの姿においては、シヴァ神は究極の教師であり、熱意を持って帰依者を指導し、知恵と叡智を授けます。
アルダナーリーシュヴァラの姿においては、男性性と女性性のように完全に相反する形態でさえも、完全な調和がとれることを示し、結婚生活やその他の社会生活における調和を帰依者に祝福します。
チダムバラムを踊るナタラージャの姿においては、広大な宇宙とわたしたち内部に存在する神聖エネルギーを鼓舞する踊りを舞います。
マールガヴァンドゥの姿においては、シヴァはわたしたちの守護神として、人生という旅の期間、護り導いてくれます。
カーラヴァイラヴァの姿においては、帰依者が時間を最大限有効に使い、人生の目的に到達できるよう手を差しのべます。
光のリンガを意味するジョーティリンガの姿においては、あらゆる神々の中心的存在としての姿で顕現し、帰依者に祝福と叡智を授けます。
5文字からなるマントラ、ナマーシヴァーヤの姿においては、神聖光輝への道標となり、導き手となります。
ムリティユンジャヤの姿においては、帰依者を健康と長寿で祝福し、不死を授けます。

真摯に心を込めてシヴァ神への祈りに耳を傾けることで、誰もがその祝福を得ることができるでしょう。

破壊神への祈り

八年前、マハー・シヴァラートリーを終え、新たな芽吹きの季節を享受していた時のことでした。
世界中が祈りに包まれた、あの大震災が起きたことを思い起こします。
破壊神として私たちを新たな秩序へと導くシヴァ神に、心からの祈りを捧げたことを今でも忘れません。

破壊神であるシヴァ神には、トリプラーンタカという別名があります。
その名は、悪魔によって支配された、天、空、地に浮かぶ三つの都市(トリプラ)を、シヴァ神が滅亡(アンタカ)させたことに起源があります。
その神話は、今を生きる私たちに、多くのことを伝えています。

トリプラをそれぞれ支配した三人の悪魔は、苦行によって力をつけ、三つの都市は一本の矢にしか滅ぼされないという恩恵を手にしていました。
それぞれ異なる次元に浮かぶ三つの都市を、一本の矢で破壊することは不可能のように見えました。

しかし、悪魔によって支配された世界には悪がはびこり、神々は破壊神であるシヴァ神に助けを求めます。
シヴァ神は時期をうかがい、三つの都市が一列に並んだ一瞬の時に、一本の矢を放ちました。
矢は三つの都市を貫通し、激しく燃え尽きると、都市は破壊され灰となります。
その灰で、シヴァ神は額に三本の線を描きました。

異なる次元にある三つの都市は、例えば、過去、現在、未来のような、移り変わる時の流れのように見えます。
決して一つにならないその時間のなかで、私たちの心は揺れ動き、真実を見失うことも少なくありません。
そうして無知の暗闇に落ちる私たちは、欲望や執着が生み出す悪の中でもがき続けています。

しかし、時を超越した存在であるシヴァ神に心を定める時、私たちは今という一つの瞬間のみに結びつきます。
それは、創造、維持、破壊に逆らうことなく、その法則に則って動き続ける、大自然に調和することにも他ありません。
そうして一人ひとりが今という瞬間を懸命に生きる時、そこから生まれる未来や過去に、悪が存在することはないはずです。

今年は3月4日に、マハー・シヴァラートリーが祝福されます。
今この時、シヴァ神と向き合い、今という瞬間を真摯に生きることに心を定めたいと感じます。
それは、今を生きる私たちの努めであり、シヴァ神が願う世界の安寧のために、一人ひとりがすべきことでもあるに違いありません。

(文章:ひるま)

2019年3月の主な祝祭

Lord Shiva idol in front of Hindu temple for the people to offer puja on the Hanuman Jayanti day in Hyderabad,India.

2019年3月の主な祝祭日をご紹介いたします。

3月はいよいよ、シヴァ神を讃えるもっとも神聖な夜であるマハー・シヴァラートリーが祝福されます。霊性修行を行う人々にとってとりわけ重要視される祝祭です。その後の満月には、インドの3大祭りの一つにも数えられるホーリー祭が盛大に祝福されます。

3月2日 エーカーダシー
3月3日 プラドーシャ
3月4日 マハー・シヴァラートリー
3月7日 新月
3月8日 シュリー・ラーマクリシュナ・ジャヤンティ(インド暦)
3月15日 ミーナ(魚座)・サンクラーンティ
3月17日 エーカーダシー
3月19日 プラドーシャ
3月20日 ホーリー祭
3月21日 満月/ホーリー祭
3月24日 サンカタハラ・チャトゥルティー
3月25日 ラング・パンチャミー
3月28日 シータラー・アシュタミー

※地域や慣習によって差異が生じます。

1年を通じた祝祭、またその詳細について、インド暦カレンダーでご紹介しております。

参照:http://www.drikpanchang.com/panchang/month-panchang.html

Vol.172:アーユルヴェーダ音楽療法入門34 アーユルヴェーダ音楽療法・用語辞典(入門編)

ア行(2)
アナーハタ 第四のチャクラ。心臓の辺りにある。

アナハタ・ナーダ 形而上の音、人間の耳には聴こえない。宇宙の波動「ナーダ」の原型状態
対:「アーハタ・ナーダ」

アンダジャ 生物分類の「12種の生物」のひとつ。「卵生生物」昆虫、両生類、爬虫類、鳥類を意味する。
対:ジャラーユジャ:胎生、哺乳類

アンガ 字義は「塊」。
1)転じて「胴」~「部分」「構造上の塊、群」療法学では「手足」を含む場合もある。
例:ムリドゥ(土)+アング(胴)=ムリダング:初め素焼き胴だった両面太鼓
2)様式(スタイル)
例:「ドゥルパド・アング:ドゥルパド様式~ドゥルパド・スタイル」

アーンク 様式~風(スタイル)
例:「ドゥルパド・アング:ドゥルパド様式~ドゥルパド・スタイル」。現代では、「アング」と混同されている。

アングスターナ 太鼓(Pakhwaj、Tabla)の変奏パターンのひとつ。

アンタラー 古代科学音楽(Shastriya-Sangit)から派生した、ヒンドゥー教布教芸術 に於ける「Perfoming-Art」としての古典音楽「Gandharva-Sangit」で確立した「作曲された主題群」のひとつ。主題「スターイー」に呼応する「第二主題」。現行の「北インド古典音楽」でも現存する。

アンタルヴァーニ 内なる声。「魂・心領域」の思考。

アンナ 現象的・現実的(形而下)の食物(広義のごはん)
形而上的意味合い(例えば「滋養」など)を含む「アハーラ」と混同される。

アンナマヤ・コーシャ 「コーシャ(鞘)論」に於ける、最も浅層・外側にある鞘。「アンナ(食物)」の語から「食物鞘」と訳されるが、皮膚・肉・骨・臓器・細胞など、確かに食物で代謝維持されている部分。

アーナンダー 1)至福。
2)Ragaのひとつ。「ナンダ」「アーナンダ・カルヤーン」とも呼ぶ。長音階を用いる、古いが比較的軽く扱われる。複合Ragaも多い。

アーナンダマヤ・コーシャ 「コーシャ(鞘)論」に於ける、最も深層にある鞘。「アーナンダー(至福)」の語から「歓喜鞘」と訳されるが、「心と魂の領域」と考えると分かる。

アナビャース 古代音楽の導入音。

アナヴァッダ・ヴァディヤ 太鼓類。皮を張った太鼓類。関連:タータ・ヴァディヤ、ススィーラ・ヴァディヤ、ガーナ・ヴァディヤ、

アニラ 風。
5要素(Pancha-Bhuta)の風「Vayu」が形而上的・象徴的な「風」であるのに対し、アニラは、実世界の要素(ストゥラ・ブータ)の「風」のこと。従ってアニラは、Vayu(形而上の風)とAkasha(空)の双方の影響を受ける。

アヌヴァーディー 正式には「アヌヴァーディー・スワル」
Raga(旋法)の要素のひとつ。「使用音の役割分類用語」に於ける、「主音・副主音以外の構成音」

アヌマーナ 普遍的な理解。「論理」ニャーヤ学派で最も重要な業。

アヌマーナ・プラマーナ 推測に基づく体験/推論

アヌヴャーヴァ・サーヤ 認知と反応の対峙的現象

アンビクスィキ 科学的探究、系統的哲学、論理の一種でありながら、しばしば非論理的

アニャータ・キャティヴァーダ 誤謬

アパーナ・ヴァータ 「トゥリ・ドーシャ」のひとつ「ヴァータ」に関連する「5要素:パンチャヴィダ・ヴァータ」(Sub-Doshaと言う人も多い)のひとつ。下腹部、排泄・生殖器官に働く

アープ 「ナワ・ドゥラヴャ(九要素)」のひとつの「水」。サンスクリット語だが、サンスクリットでは「ジャーラー」の方が主流。「アープ」は、ペルシャ語の「水:アーブ」の帰化とも考えられる。インド北西部とパキスタンにまたがる「パンジャブ地方」は、インダス河の「五つ(パーンジ)+支流(アーブ)」が語源。

アープトー・パデーシャ 四理解(認識)法「プラマーナ」のひとつ。「聖者の言葉(からの理解・認識)」

アパックシェーパナ  生命体の「五作用:パンチャ・カルマ/ラウキカ・カルマ」のひとつ「下げる作用」血圧、血糖値、酸性度などを「上げる」
対:ウッシェーパナ(上げる作用)

アパタルパナ     摂食障害や栄養吸収障害によって痩せている病症。近年日本では「痩身法」のように誤用されつつある。

アパッティヤ 不適合、不調和
対:パッティヤ:適合

アーローハ Raga(旋法)の要素のひとつである「上行音列」。「上行音階」とほぼ同義だがインド古典音楽には「音階」という概念が無く「音列」「音階」が直接的に音楽やRagaであるという考え方が無い。
対:アヴァローハ(下行音列)

アルダー 「半分」の意味、
アルダ・シャクティー:半分の力。「腹八分目」的な用語
アルダ・ジャイターラ:6.5拍子、「ジャイタール:13拍子」の半分割
アルダーハ:深夜00:00→一日の半分の時刻

アスタパディー ギータ・ゴビンダの歌曲。一節は八小節からなる。

アスティー 骨格。正式には「アスティー・ダートゥー(要素)」

アスターイー スターイ(主題)の古い言い方。

アショル・ヴァンダナ ベンガルの神秘主義音楽教「バウルー」の演目様式のひとつ。演技の冒頭に、神に捧げられる。

アシュターンガ アシュトゥ(8)+アンガ(部分)Ayurvedaの8科目

アシュターンガ・フリダヤ・サンヒター
Ayuruveda三大古典「ヴルッダー・トラヤ」のひとつ。最も新しく、音楽的な散文詩「スローカ」で著される。

アシュタ・ヴィーダ 主要な八種の治療法

アシュウィーン Ayuruvedaの伝説の聖人(神格)のひとり(ふたり)。ブラフマン神の弟子、プラジャーパティーの弟子。シャクラの師。

アティー 1)とても、Veryの意味
アティー・ビランビット・ラヤ:Very Slow Tempo
アティー・ドゥルット・ラヤ:Very fast Tempo
アティー・コーマル、半音より四分の一音低い音程。
アティー・ティーブラ、半音より四分の一音高い音程。など。
いずれも古典音楽用語の中では、「口語・慣用語」的で、抽象的。
2)過剰
Ayurveda診療に於ける、対象の状態。
アティー・ドゥーラットヴァ:遠過ぎて不明瞭
アティー・サミーヴァットバ:近過ぎて不明瞭
アティー・スークシユマットバ:細か過ぎて不明瞭

アティータ 古代のリズム・アゴーギクの一種。オフビート。

アートレーヤ プナルヴァス・アートレーヤ。シャクラ(インドラ神と同一視)の弟子のバハラドゥワージャの弟子。六種のサンヒターを著した六名の聖者にAyuruvedaを伝える。

アートマ(ン) 魂。輪廻転生を信じるのであるならば、「受け継いだもの・借り物」であり、その提供者「神」と、その人間の自我よりも近い存在となる。それが「思考・心・精神構造」の深層部に存在していること自体が「梵我一如」と言える筈だが、現地インドでも19世紀後半以降の「ヴェーダーンタ復興運動」以降、各宗派、各聖人が様々な持論を展開し解釈は混乱を極めている。
サンスクリット語の単数主格が「アートマー」、呼格で「アートマン」
不二一元論では、「神格:ブラフマン」と同一とさえ説く。この場合、「第七チャクラによる宇宙との交信」「瞑想」が不要になることは勿論、「コーシャ論」の「深層魂・心領域」も説明不要となってしまう。

アー(ト)メーンドリア  「アートマ(魂)+インドリヤ(感覚器官)」

アタルヴァ・ヴェーダ 四大ヴェーダ経典のひとつ。最も後世に編纂され、神話が多い。
尤も古く基本的な「リグ・ヴェーダ」に矛盾・反発する要素もある。

アーユルヴェーダ Ayuh(アーユフ/命)+Veda(ヴェーダ/叡智)「命の叡智・知恵・科学」。この場合の「命」は、「生命・人生・生活」などの語彙も持つ。一般にヴェーダ時代の療法学とされるが、「ウパヴェーダ(副読本)」に書かれているとされる以上、その年代はかなり後世の可能性がある。

アウダヴァ・ジャーティー 五音音階。「アウダヴァ(五音)ジャーティー(この場合は音階型)」関連:シャーダヴァ・ジャーティー、サンプールナ・ジャーティー

アヴァローハ Raga(旋法)の要素のひとつである「下行音列」。「下行音階」とほぼ同義だがインド古典音楽には「音階」という概念が無く「音列」「音階」が直接的に音楽やRagaであるという考え方が無い。
対:アーローハ(上行音列)

アヴァランバカ・カパ 「トゥリ・ドーシャ」のひとつ「カパ」に関連する「5要素:パンチャヴィダ・ヴァータ」(Sub-Doshaと言う人も多い)のひとつ。心臓・循環器に働く

アヴィルバーヴ 字義は出現。Ragaの本質(プラクリティー)が表現された状態。療法学でも(個人の特質の出現、病因の出現などで)用いる。
対:ティロバーヴ

アヴァヤーヴァ 三段論法的な論理の根幹。

アヴヤ・パデースィヤ 常識・通説・風潮・風評・伝聞に捕らわれない正確な情報とその認識

アヴヤ・ビチャーラ 普遍的で不変的な(論理的な)感情に支配されない知覚。

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2019年マハーシヴァラートリーにおけるニシータ・カーラ・プージャー時間(東京)

2019年は3月4日に、シヴァ神を讃える一年でもっとも吉兆なマハーシヴァラートリーを迎えます。

この日は、夜通しバジャン(讃歌)を歌ったり、マントラを唱えたり、瞑想やプージャーを行って過ごすことが勧められています。

この日の夜でも、もっとも神聖な時間帯は、ニシータ・カーラ(निशीथ काल niśītha kāla)と呼ばれています。
ニシータは「真夜中」、カーラは「時間」を意味し、このニシータ・カーラの時に、シヴァ神はシヴァリンガとして地上に顕現すると考えられています。

3月4日、東京におけるニシータ・カーラ・プージャー時間は、23時27分〜24時18分(5日午前0時18分)となります。

仕事のために、夜通しシヴァ神を讃えることができなくても、この時間帯にシヴァ神に意識を向け、讃えることで、シヴァ神の大きな祝福に恵まれると考えられています。

シヴァ神の祝福に満ちたマハーシヴァラートリーを迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。

参照:2019 Maha Shivaratri Puja Timings for Tokyo, Japan

ヨーガ・スートラ第4章第2節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


जात्यन्तरपरिणामः प्रकृत्यापूरात्॥२॥
Jātyantarapariṇāmaḥ prakṛtyāpūrāt||2||
ジャーティヤンンタラパリナーマハ プラクリティヤープーラート
誕生における他への変容は、根本原質の充満により生じる。

簡単な解説:前節において、これまでに説かれてきた種々の霊能力とは、生まれつきによって、薬草の力によって、真言の詠唱によって、苦行の実行によって、または三昧に入ることによって生じると説かれました。本節から転生について説かれ、輪廻において他の種類の生涯に生まれ変わるのは、根本原質が流入し、充満することによって生じると説かれます。

強すぎる火星をなだめる神

一つの例ですが、ホロスコープ上で、たとえば火星がおひつじ座にあり、ラーフと同居してるような場合、そしてそれがルチャカ・ヨーガと呼ばれる闘争に大変強いコンビネーションであった場合、
その方の本質的な強さは本物でしょう。肉体をぶつけ合う戦いでも、口論でも、法的なものが絡む争いでも、非常に強いと思います。
もし、その方が闘争的な態度をとあった場合、虚勢ということはないでしょう。
しかしながら、そのような方は。暴走的なラーフが強い火星を唆し、一度爆発するとなかなか怒りを抑えられないかもしれません。
格闘技や闘う世界に身を置いている方でもない限り、このような怒りのエネルギーは、余剰ですし不必要といえるでしょう。
色々な考え方がありますが、このような配置の方は、前世でも戦っていた可能性(兵士など闘う仕事だった可能性)が高く、その性質は潜在意識の深いところから上ってくるものであり、表面的な意識で制御できるものではないでしょう。

ハヌマーンへの礼拝は、そのような方々が執着する「強さ」を保ったまま、同時に穏やかさを手に入れることができます。
ハヌマーンはさらには、他の様々な悩みを減らし、病を癒し、悟りに導く神様でもあります。
とてもお勧めの神様だと言えるでしょう。

ただでさえ、潜在的な怒りを抱え生きる人が多い現代社会は、上記のような方だけでなく、どなたにとってもハヌマーンへの礼拝は大変役立つものだと感じます。
このような神様とのご縁は生涯を通じて、いや、来世以降にも大きな恩寵を与えてくれるのだと思います。
もしご縁を感じたらハヌマーンの礼拝を始めてみたらいかがでしょうか。

(文章:ガネーシャ・ギリ)

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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』

ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定

ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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第41回グループ・ホーマ(サンカタハラ・チャトゥルティー)無事終了のお知らせ

第41回グループ・ホーマ(サンカタハラ・チャトゥルティー)にお申込みいただきました皆様、誠にありがとうございました。

ガネーシャ神を礼拝する第41回グループ・ホーマは、2月22日に無事に終了いたしました。

プージャーの写真を以下に掲載させていただきます。

神々の祝福と、より良い体験がありますよう、心よりお祈り申し上げます。

第41回グループ・ホーマの実施内容はこちらよりご覧いただけます。

浄化の炎

神々の存在をより近くに感じるインドの生活には、その崇高な存在を讃える祝祭が満ちています。
そんな数ある祝祭の中で、もっとも熱狂的な祝祭の一つに数えられのが、ホーリー祭です。
人々がこの上ない喜びに包まれるホーリー祭は、パールグナ月(2月から3月)の満月に祝福されます。

春の美しい瞬間に祝福されるホーリー祭では、ドゥランディーと呼ばれる色粉や色水の掛け合いが繰り広げられ、人々の喜びが最高潮に達します。
一方で、このカラフルな色が飛び交うドゥランディーの前夜には、ホーリカー・ダハンと呼ばれる火を焚く儀式が真摯に執り行われます。
街角や広場などでは、見上げるほどの大きな焚き火が熾されることも少なくありません。

このホーリカー・ダハンの焚き火には、プラフラーダとホーリカーの神話に見られる霊的な意味が秘められる一方で、大自然と密接に生きてきた人々の叡智が伝わります。
その叡智を通じては、季節の変化の中で乱れがちな心身に、健やかなエネルギーを呼び覚ますことを学びます。

大きな焚き火が熾されるホーリカー・ダハンの中心で行われるのは、私たちの内外に潜む悪を払う祈りの儀式です。
冬から夏に向かう春の季節は、「春眠暁を覚えず」といわれるほどの心地良さの一方で、冬の間に溜め込んだ不純物が排出されるため、心身が重く感じられると伝えられます。
それは、この自然も同様であり、大気中にはタマスやラジャスの質が満ちると信じられてきました。

火を媒介として周囲の環境の浄化を祈願する、アグニホートラが現代でも重要視されるように、この夜に燃え上がる炎は、この大気中のタマスとラジャスの質を浄化すると信じられます。
その炎を囲みながら祈りを捧げる時、人々の心身も浄化され、サットヴァの質が満ちると伝えられてきました。

冬が終わり、新しい季節を迎える時。
欲望や感覚が不安定になり、自分自身の内でも悪質が高まりがちなこの季節の変わり目に、心身を清め、純粋な喜びを享受できるようこのホーリー祭が祝福されます。
色鮮やかに変化する自然のリズムに調和をしながら生きる時、そこには何よりも大きな喜びを見出すことができるに違いありません。

(文章:ひるま)

ホーリー・フェスティバル2019

ホーリー・フェスティバルは、豊年祈願を祝う春の祭典で、例年パールグナ月(2〜3月)に行われます。
道行く人々に、色粉を浴びせたり、色水をかけたりして、街中カラフルに染まるお祭りです。

今年2019年は、3月20日と21日に行われます(お祭りの日程や期間は地域によって異なります)。

このお祭りの起源は、さまざまな説がありますが、もっとも有名なのは悪王ヒラニヤカシプに関するものです。

彼は、苦行により、ブラフマー神から誰からも殺されないという特権を獲得しました。その権利を得た彼は、やがておごり高ぶり、人々に神ではなく、自分を崇めるように強要するようになっていきます。
そんな傲慢なヒラニヤカシプの息子であるプラフラーダは、打ってかわって、熱心にヴィシュヌ神を信仰していました。ヒラニヤカシプは、たびたび息子にヴィシュヌを信仰するのをやめ、自分を崇めるように強要しますが、息子は一向に聞き入れようとしません。
やがて彼は、息子に殺意を抱くようになり、さまざまな手段で息子を殺そうと試みます。
ある時は、息子に毒を飲ませましたが、ヴィシュヌ神の恩寵のために、毒は彼の口の中で甘露に変わってしまいました。
ある時は、巨大な象に息子を踏みつけさせましたが、驚くことに無傷のままでした。ある時は、お腹をすかせたコブラといっしょに、牢獄の中に閉じこめましたが、何事も起こりませんでした。

さまざまな手段を試みましたが、ヒラニヤカシプは、息子を殺すことができませんでした。
そんな時、ヒラニヤカシプはプラフラーダに、薪の上に娘のホーリカーといっしょに座るように命じました。まだ小さかったプラフラーダは、ホーリカーの膝の上に座ると、ヒラニヤカシプは、彼らを殺すために薪に火を投じました。ホーリカーは、神の恩寵のため、火から身を守るショールを持っていました。しかし、このショールはひとり分しか身を守ることができません。
熱心にヴィシュヌ神に祈りを捧げていたプラフラーダは、ショールがホーリカーの身から舞い降り、火から守られました。しかし、ホーリカーは、ヒラニヤカシプの犠牲となってしまいました。
一説では、このホーリカーの犠牲を、ホーリー祭として感謝するといわれています。

また他の説では、クリシュナに関するものがあります。
いたずら好きであったクリシュナは、愛するラーダーや他のゴーピーに色粉をつけて遊んでいたといわれます。また色白のラーダーに不満を抱いた色黒のクリシュナは、母に言いつけ、母がラーダーの顔に色粉を塗ったともいわれています。
この風習が広まり、クリシュナの聖地ヴリンダーヴァンやマトゥラーでは、16日間に渡ってホーリーが祝われるようです。

その他の説では、カーマデーヴァやシヴァ、プータナーに関するものもあります。しかし、どの説でも、善が悪に打ち克った勝利を祝うことが、このお祭りの起源になっているようです。

礼節の厳しいインドでは、唯一の無礼講が許されるお祭りとして有名ですが、色粉による健康被害も少なくないようですので、何事もほどほどにした方がよいかもしれませんね。