तम् उवाच हृषीकेशः
tam uvāca hṛṣīkeśaḥ
タム ウヴァーチャ フリシーケーシャハ
クリシュナは彼に言った
tam【男性・単数・対格、指示代名詞 tad】彼に
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】彼は言った、彼は語った
hṛṣīkeśas【男性・単数・主格】フリシーケーシャは。クリシュナの別名。名前は「感官の主」〔hṛṣīka(感官) + iśa(主)〕、あるいは「髪を逆立てている者」〔hṛṣī(逆立てている) + keśa(髪)〕の意。
प्रहसन्न् इव भारत ।
prahasann iva bhārata |
プラハサン イヴァ バーラタ
微笑むかのように、バラタの子孫よ
prahasant【男性・単数・主格、現在分詞 pra√has】笑って、微笑して
iva【副詞】〜のように、〜と同様に、言わば
bhārata【男性・単数・呼格】バラタの子孫よ。ここでは状況を報告するサンジャヤから、ドリタラーシュトラ王への呼びかけとなる。
सेनयोर् उभयोर् मध्ये
senayor ubhayor madhye
セーナヨール ウバヨール マッディエー
両軍の中間において
senayos【女性・両数・属格】二つの軍隊の、二つの軍勢の
ubhayos【女性・両数・属格】両方の、双方の
madhye【中性・単数・処格】中央において、中心において、中間において
विषीदन्तम् इदं वचः ॥
viṣīdantam idaṁ vacaḥ ||
ヴィシーダンタム イダン ヴァチャハ
沈み込んでいる、この言葉を
viṣīdantam【男性・単数・対格、現在分詞 vi√sad】絶望している、落胆している、失望している、沈み込んでいる、疲れ切っている
idam【中性・単数・対格、指示代名詞 idam】これを
vacas【中性・単数・対格】言葉を、話を;忠告を、助言を
तमुवाच हृषीकेशः प्रहसन्निव भारत ।
सेनयोरुभयोर्मध्ये विषीदन्तमिदं वचः ॥ १० ॥
tamuvāca hṛṣīkeśaḥ prahasanniva bhārata |
senayorubhayormadhye viṣīdantamidaṁ vacaḥ || 10 ||
大王よ、クリシュナは微笑むかのように、
両軍の間で沈み込む彼に、次の言葉を語りました。
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