कर्मण्येवाधिकारस्ते
karmaṇyevādhikāraste
カルマニエーヴァーディカーラステー
あなたの権利は実に行為に向け
karmaṇi【中性・単数・処格、karman】行為において、作業において
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
adhikāras【男性・単数・主格】支配、統治、統御、権威;官職、地位、威厳;統治権;特権;(処格)に対する欲求;(処格)に対する努力
te【単数・属格、二人称代名詞 tvad】あなたの
मा फलेषु कदाचन ।
mā phaleṣu kadācana |
マー パレーシュ カダーチャナ
決して結果に向けてはならない
mā【禁止の副詞・接続詞】〜するな、〜することのないように
phaleṣu【中性・複数・処格、phala】果実において;結果において;報いにおいて
kadācana【副詞、疑問副詞kadā + 不変化辞cana】ある時、かつて、ある日、いつか
→mā 〜 kadācana:決して〜するな
मा कर्मफलहेतुर् भूर्
mā karmaphalahetur bhūr
マー カルマパラヘートゥル ブール
行為の結果を動機としてはいけない
mā【禁止の副詞・接続詞】〜するな、〜することのないように
karmaphala【中性】行為の果実、行為の結果
hetus【男性・単数・主格】〜の原因・動機・理由
→karmaphalahetus【男性・単数・主格、限定複合語】行為の結果を動機とすること、行為の結果の原因
bhūs【二人称・単数・パラスマイパダ・アオリスト √bhū】[あなたは]〜になった、〜した
मा ते सङ्गो ऽस्त्व् अकर्मणि ॥
mā te saṅgo 'stv akarmaṇi ||
マー テー サンゴー ストゥヴ アカルマニ
無為において、あなたの執着があってはならない
mā【禁止の副詞・接続詞】〜するな、〜することのないように
te【単数・属格、二人称代名詞 tvad】あなたの
saṅgas【男性・単数・主格】粘着、妨害;〜に執着または接触すること
astu【三人称・単数・パラスマイパダ・命令 √as】[それは]あれ、存在しろ
akarmaṇi【中性・単数・処格】無為において、無行為において、非動作において
कर्मण्येवाधिकारस्ते मा फलेषु कदाचन ।
मा कर्मफलहेतुर्भूर्मा ते सङ्गोऽस्त्वकर्मणि ॥ ४७ ॥
karmaṇyevādhikāraste mā phaleṣu kadācana |
mā karmaphalaheturbhūrmā te saṅgo'stvakarmaṇi || 47 ||
あなたの関心を行為のみに向けなさい。決して結果に向けてはならない。
行為の結果を動機としてはいけない。また行為しないことに執着してもいけない。
※人間は定められた行為を行わなければならない。ただし、結果(果報)を顧みず、ひたすら無償の行為を行うべきである。これが『ギーター』の主題である。(上村勝彦注)
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