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フェスティバル

インド人とディワリ

 さまざまな民族や宗教が入り混じり、神様がたくさんいる国だけあって、インドではそのお祭りの数も半端ではありません。去る11月5日、ヒンドゥー教最大のお祭りとも言われるディワリが祝われました。これに合わせ、インドの友人からも多くのメッセージが届きました。やはり今年も凄かったようです。
 新年を祝うこのお祭りですが、さすがヒンドゥー教最大のお祭りともあって、その様子には凄まじいものがあります。大人だろうが子どもだろうが、皆あちこちで巨大な花火を打ち上げ、路上で爆竹を鳴らし合います。いつもは我が物顔であたりをうろついている牛たちも、この日ばかりは居場所がありません。ディワリの日に日本へ電話をかければ、電話口に聞こえる花火や爆竹音、人々の雄叫びから紛争が始まったのだと間違われたこともありました。でも実際、あたりはちょっとした紛争地のように様変わりします。初めてのディワリでは、巨大な花火がなんの警備もなく突然打ち上げられる中、爆竹とはしゃぐ子どもたちに追いかけられながら、アシュラムのプージャから必死の思いで帰ったのを覚えています。翌日の新聞には、手足を失ったり失明したりする人々のニュースがでるほどでした。
 インドの一年はお祭りに始まり、お祭りに終わります。そして皆お祭りが大好で、その祝いっぷりと言ったら右に出るものはいないでしょう。とにかく派手に街中を電飾で彩って、花火や爆竹を鳴らし、一晩中歌って踊ってご馳走をみなでシェアします。日常の生活を忘れ、ただがむしゃらに歌って踊る人々の姿は思わず微笑んでしまうほど。たまにはこうして、いえ、また!?というくらいのかなりの頻度で、我を忘れてはしゃげる時があるのもいいなぁなんて、恐れいていたお祭りも最近は楽しめるようになりました。そして欠かしてはならないのが、お祈りです。信仰心の厚いインドの人々だから、神様を崇拝することは最優先で、お祭りの日にはあちこちでプージャが行われ火が灯されます。ガンジス川に浮かぶろうそくの小さな灯りが、周りの喧騒とは対照的で、本当に美しいんです。そして、春の訪れ、夏の始まり、収穫といった自然の暦とも深く結についているお祭り。それぞれを祝う瞬間を通して、インドでは季節の移ろいをはっきりと感じます。
(文章:ひるま)

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